2005-01-01から1年間の記事一覧

有楽町

数寄屋橋は「君の名は」で一世を風靡し、有楽町そごうは「有楽町であいましょう」って、フランク永井が歌い上げ、一躍デートスポットにのし上がった。いまやどちらも時代の流れに掉させずに、消え去っていった。都心にもかかわらず、有楽町周辺ははガード下…

ちゅうはい

いまや「チューハイ」もすっかり認知されてしまって、色んな種類が安い値段で店頭に並んでいるが、この中身がショウチュウでなくウオッカだったなんて、ほんと知らなかったね。ウオッカのほうが無色無臭だから、色や味をつけやすいからだそうだけど、じゃあ…

干支

「ねーうしとら、うーたつみー」「なん刻だい」「うーま、ひつじ、さる」「あとなんだっけなあ、とり、それから、そうそう、乾の方角で」「いぬいー」、やっと思い出した。「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」、十二支の順番はいざやってみ…

スペードのエース

トランプのエースを見ると、スペードのAだけ図柄が大きいことに気付くよね。オールマイティーやスペキュレーションと呼ばれるこのカードは、各種トランプゲームで最強のカードとして使われることが多いが、なぜ図柄を大きくする必要があったんだろうか。イ…

こと

筝曲の「筝」って書いて「こと」って読むんだってねえ。琴を弾いているのになんで筝曲というんだろうかとの疑問もあったが、あまり関係ない世界だから無関心ではあったけどね。でもその理由ってのが随分乱暴なんだなあ。琴と筝はまったく違う楽器なのに、当…

雨ずくし

春の雨春霖(しゅんりん)。菜種梅雨ともいい、春まだ浅い芽吹きの頃、静かに降る春の長雨のこと。春雨・木の芽雨・花の雨・桜ながし・催花雨(さいかう)などとも言う。3月の末から4月にかけて移動性高気圧が、日本列島の北に偏って東へ通るとき、南岸に…

男前

「男前」は歌舞伎用語の一つで、前は動きを意味する言葉だ。歌舞伎の世界では男の役者は動いている姿の美しさが最大の評価基準だったことから、男のあとに「前」をつけて二枚目を意味させることになった。その「二枚目」だが、上方歌舞伎の芝居小屋の前に掲…

ノスタルジー

新しいカレンダーの表紙を破るのをためらったのが、ついさっきのようだったのに。月めくりのカレンダーがいつのまにか1枚だけになっていて、すきま風で寂しそうに揺れている。「光陰矢の如し」か。なんか感傷的になってしまうな。ヴェルレーヌ(上田敏訳)…

あうん

阿吽(あうん)を大辞林で引いてみると、<「阿」は口を開いて出す音声、「吽」は口を閉じて出す音声。仁王や狛犬などにみられる、口を開いた阿形(あぎよう)と、口を閉じた吽形(うんぎよう)の一対の姿。吐く息と吸う息。呼吸。相対・対比など相対する二つの…

カラス

「夕焼け小焼けで日が暮れて—--カラスと一緒に帰りましょう」って、ガキの頃、夕方になるとよく歌ったもんだった。ほんとうに夕空をカラスが飛んでもいたんだけど、カラスは日没30分前くらいの明るさになると家路につき始めるらしい。気になるのは、帰る先…

放水路

子供の頃から荒川については荒川放水路として覚えていたが、いまでは放水路の3文字が抜けて荒川と呼んでいる。ナゼ荒川放水路という名前を変えたしまったのだろうか。建設省の説明によると<分かりやすい名称として、「荒川放水路」と一般で言われていまし…

天気図

毎日、どうせ当たらないだろうと多寡をくくりながら、新聞の天気図を見るのが惰性となっている。その予報図の下段には天気の種類を示す記号が並んでいる。左から順番に○快晴、 晴、◎曇、●雨、 雪、 霧、ということらしい。この特殊記号の中でimeパッドに…

書皮

本屋さんで文庫本や単行本を買うと、「カバーをおかけしますか」って聞かれるねえ。「ハイ」っていうと、本の大きさに合わせたカバーを取り出し、爪先で折り目を入れ手際よく本を包んでくれる。書店でつけてくれるあの紙カバーは出版社などが元々本につけて…

梅安

もう、うん10回も読んでる代物だが、ひとたびページを開けると、人物が生き生きと躍動し始める。筋なんかどうでもいい、どうせ梅安が最後には勝つんだし、なんでこの物語はこうも人の心を捉えて離さないんだろう。人が誰でもひそかに憧れるアウトローの世…

しゃく

癪に障るとはよく使うセリフの一つだが、最近では尺という言葉ほとんど使わなくなったねえ。百貫法からメートル法への移行により、間尺が合わなくなってしまった。そんなわけで、距離で1里というとピンとこないけど、4キロといわれると納得できるよう、い…

父の日

父の日というと馴染みがなく、母の日に辻褄をあわせて、日本で無理やり作られた日だと決め込んでいたが、どうもそうではないらしい。アメリカで「母の日」が初めて制定されたのはかなり古く1908年、それに対して「父の日」も以外に古く、同じくアメリカ…

うたた寝

明け方近くまで起きていて、昼間うたた寝するのが日課になっている。窓を開け放ちクーラーは意地でもつけないから、目覚めると、汗でグッショリ、気分ははなはだよくない。「うたた寝」は転寝と書き、「春の海 ひねもすのたり のたりかな」っていう長閑さを…

御の字

「御の字」っていうと実力的にこれ以上ない有難いことって意味だが、この「御」という字、「おん」「お」「み」「ご」と発音を微妙に変えながら、身の回りで最も重宝な敬語、丁寧語として使われるねえ。こ難しい日本語を代表するような簡にして妙、見事な変…

笠智衆

笠智衆って俳優がいたっけねえ。晩年は渥美清主演のご存知、「男はつらいよ」でレギュラー出演、わずかな出番だったけども、寅さんが産湯を使った柴又帝釈天の「御前様」としてお馴染みだった。あいも変わらずボソボソとして抑揚のないしゃべり、柴又という…

開けゴマ

アラビアンナイト「アリババと四十人の盗賊」の中で、宝物の入った洞窟の岩の扉を開ける呪文である。ガキの頃、よく「しらけゴマ」なんて呪文を掛ける遊びをしてたなあ。後に洋画で「オープン・セサミ」といっているのを見て、胡麻をセサミというのを知った…

基本のき

料理における調味料の基本のきは「さしすせそ」、砂糖、塩、酢、醤油、味噌である。 料理の多様化によって、味醂、日本酒など各種アルコール、ソース、マヨネーズ、トマトケチャップ、オリーブ油など植物油も基本アイテムの一員としてラインアップされてきた…

◆せんろっぽん

大根を千切りにすることを「せんろっぽん」という。漢字で「千六本」と書かれることもあるため、千切りよりも六本分細かく、と勘違いされることも多く、CMでもこのことを皮肉っているCMもあったっけ。 せんろっぽんは元々「繊蘿蔔」と書き、「せんらふく…

オスとメス

男性(オス)を表す♂、女性(メス)を表す♀という記号、これは性器の形を模したものと言われたりもするが、実際には15世紀のヨーロッパで盛んだった占星術で使われた惑星記号に由来するもので、太陽と月と5つの惑星の組み合わせは現在の「曜日」にも残ってい…

沖ノ鳥島

中国の排日デモは燎原の花火のごとく広がっていて、今後のに日中関係はどうなるの予測を許さないものがあるね。こっちも最南端というのが解せないが、日本最南端の絶海の孤島、「沖の鳥島」も話題になっているようだ。中国政府がこの島を岩だと言い出したの…

軽子

比較的急な上に狭い、「神楽坂」と並行するように、新宿区・揚場町と神楽坂2丁目の境目に、緩やかで道幅の広い「軽子坂」がある。この軽子とは「軽籠持」(かるこもち)の略だそうだ。江戸時代坂の下に船着き場があり、当時船荷を軽籠に入れて市中に荷を運…

むべなるかな

ムベという植物はアケビと対比されるつる植物で、漢字で書くと「郁子」。これから郁子さんに出会ったら、ムベさんと呼ぶことにしよう。アケビは落葉し、果実は開き、山に生えるが、ムベは常緑で、果実はふつう裂けず、主に暖地の海岸林に分布する。果実は同…

あほんだら

「でーぶ でーぶ 100貫でーぶ お前のカアチャン でーべそ」、喧嘩で負けそうになると、逃げ腰でこのセリフを囃すのが弱いガキの常套手段だった。東風とら、いじめっ子の方だったから、もっぱら言われ専門だったけどね。デブじゃあなかったけど、まんたび…

放水路

子供の頃から荒川については荒川放水路として覚えていたが、いまでは放水路の3文字が抜けて荒川と呼んでいる。ナゼ荒川放水路という名前を変えたしまったのだろうか。建設省の説明によると<分かりやすい名称として、「荒川放水路」と一般で言われていまし…

寿司食いねえ

浪花節はどこへ行ってしまったんだろう。昔は、どこへいってもラジオから聞こえてきたし、浪曲名人会とか素人のど自慢とか、浪曲道場とか、浪花節の聞こえない時はなかった。 品のない節回し、お説教調の仰々しい歌詞、喉を詰めた唄い方、ど派手ないでたちな…

偉い人

「ギョエイテは 俺のことかと ゲーテいい」って川柳があるけど、戦前ゲーテは漢字で「歌徳」と書いていた。楽聖ベートーベンの漢字表記なんて「貝多芬」だぜ、味もそっけもないし、イメージすら湧いてこないよねえ。「韓徳爾」、「海頓」、「莫差特」、「蕭…