2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

◆賽の目

若い頃、昼飯時ともなると、始まるのが「チンチロリン」だった。これで食っている奴もいたから半端じゃあない。さいころを二つ懐に忍ばせておけば、いつでも、どこでも暇つぶしに「チンチロリン」ができた。湯飲み茶碗とさいころがあれば、そく賭博場に早代…

◆至福の時

今年5月入院したのをきっかけに、2ヶ月ほど禁煙していたが、気がつけば節煙が本格的喫煙となり、たちまち元の木阿弥となってしまった。季節の移り変わりを身に感じ始めた、初秋のある日、タンが喉につかえて苦しむ夢を見た。タンのできる元凶がタバコである…

◆霜降の候

<赤組の先駆けがハナミズキなら、黄組はユリノキだろうか。街路樹の色づきである。ユリの木と書いてみて、カタカナ、ひらがな、漢字が並ぶ珍名に気づく。名前より不思議なのが、シャツのような葉の形だ。半纏木(はんてんぼく)という別名の通り、職人さん…

◆料峭

朝から、霧雨がふんわりと地べたを包んでいる。しとしととむせび泣くような雨の風情っていうのもいいもんだ。久し振りの雨っていうのも気持ちを落ち着かせてくれるね。一雨ごとに秋が深まり、寒さが増すというが、きのうは25度もあった。この時期としては…

◆大波乱

19日京都競馬場で行われた秋華賞で、G1初の1000万馬券が飛び出した。単勝11番人気「ブラックエンブレム」が直線で抜け出し快勝、自身と開業6年目の小島茂之師(40)に待望の ビッグタイトルをもたらした。2着に8番人気「ムードインディゴ」、3…

◆マイクロソフト

毎度感じることだが、エクスプローラーの立ち上がりの遅さにはイライラさせられる。そして、IMEの学習能力の貧困さ、これはまさに犯罪的といえるお粗末さだ。ワード、エクセルの立ち上がりも遅くてしらけてしまうが、それ以上に腹が立つのは、お節介なこ…

◆七五三

今回の旅行で一番大きな目的は孫リコの七五三祝いに参列することだった。そして、嬉しい誤算でもあ今回の北海道ったのだが、はにかみリコがけっこう社交的だったのに驚かされ、その美少女振りに感嘆の声を上げた。さらに七五三で着飾ったビジョビジョぶりを…

◆硫黄泉

コチトラ、いわゆる湯好きで、それも熱い湯じゃないと入った気がしない。いわゆる温泉好きのマニアって数多いが、その手の温泉マニアには絶対なれない。何故なら、総じて温泉はぬるい湯が多い上に、温泉とは硫黄泉に限るという固定観念の持ち主だから、わざわ…

◆秋の雨

羽田空港に着いたら、窓の外は霧雨に煙っていた。モノレールで浜松町に着いたら、沛然たる大雨に変わっていた。慌ててタクシーに飛び乗り、渋滞の中をようやく家に。まずは窓を開け放ち、畳の上に大の字に寝転がって、やれやれ。やはり、旅慣れないものにと…

誠にありがたいことに、来年8月下旬までの都営交通無料パスが更新された。バスと都営地下鉄をうまく組み合わせれば、多少の不便さと乗り換えや待ち時間の煩わしささえ我慢すれば、かなり遠くへ行くことができる。だけど、不思議なことにほとんど利用してい…

◆天高く

ここ数日、雨もよいの日が続いているが、それ以外はいかにも秋らしい好天が続いている。まさに「天高く馬肥ゆる秋」(?)といった感じで、「女心と秋の空」って喩えも、何となく実感できそうだ。そもそも、どうして秋という字が当てられたのだろうか。調べ…

◆とんちんかん

先日、NHKの書評番組で司会者の女性が、この小説は「土壺に嵌っていますね」、ところで自作はって聞くと、作者は詳しくは「語弊がある」のでいえないといい、別の話題でどうも小説を書くのは「間尺に合わない」とぼやいたのであった。女性の口から土壺に…

◆秋の七草

朝晩めっきりと涼しくなってきて、秋の到来を思わせる季節になってきた。夏の間のお天道様は、高みに聳えていて、ギラギラと輝いていたけれど、近頃は午前中は控え目ながらも、家の中に差し込んできて、その日溜まりに身を置きたくなる誘惑を感じさせる。で…

◆丸ノ内界隈

今日は朝から爽やかな快晴だ。なんでも8日ぶりの晴れ間だそうで、久し振りにお天道様に出会った気がする。湿度も低くからっとしていて、いかにも秋深を思わす快適さだ。いまにも雨が落ちてきそうな空模様を気にしながら、丸ノ内界隈をさ迷ってきた2日間が…