干支

「ねーうしとら、うーたつみー」「なん刻だい」「うーま、ひつじ、さる」「あとなんだっけなあ、とり、それから、そうそう、乾の方角で」「いぬいー」、やっと思い出した。「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」、十二支の順番はいざやってみると、けっこう正確にはつながらないものである。子から巳まではすんなり出てくるが、その次で午、未、申、酉、の順番が分からなくなる。語呂合わせが不自然なんだからだろうかなあ。もっとも語呂合わせで覚えるのは「じゅげむ」にしろ「教育勅語」にしろ「歴代天皇」にしろ、初めのくだりは独りでに出てくるが、あとがつながらないもんだけどね。

十二支で、北を表すのは子、東は卯、南は午、西は酉、十二支で夏季オリンピックが開催されるのは子年、辰年と申年。十二支に登場する動物のうち、星占いの12星座にも登場するのは丑と未、江戸時代の時刻表示、12時は子の刻(九つ)、以下2時は丑(八つ)、4時は寅(七つ)、6時は卯(六つ)、8時は辰(五つ)、10時は未の刻(四つ)で、その中間の奇数時刻は数字に半をつけた。ところで、乾の方角は北西、辰巳は東南、坤(未申)は東西を指すものだ。「乾坤一擲」「乾坤の徳」「乾端坤倪」などということわざがあるけど、この場合の乾坤とは天地を表すそうだけどね。