2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

書皮

本屋さんで文庫本や単行本を買うと、「カバーをおかけしますか」って聞かれるねえ。「ハイ」っていうと、本の大きさに合わせたカバーを取り出し、爪先で折り目を入れ手際よく本を包んでくれる。書店でつけてくれるあの紙カバーは出版社などが元々本につけて…

梅安

もう、うん10回も読んでる代物だが、ひとたびページを開けると、人物が生き生きと躍動し始める。筋なんかどうでもいい、どうせ梅安が最後には勝つんだし、なんでこの物語はこうも人の心を捉えて離さないんだろう。人が誰でもひそかに憧れるアウトローの世…

しゃく

癪に障るとはよく使うセリフの一つだが、最近では尺という言葉ほとんど使わなくなったねえ。百貫法からメートル法への移行により、間尺が合わなくなってしまった。そんなわけで、距離で1里というとピンとこないけど、4キロといわれると納得できるよう、い…

父の日

父の日というと馴染みがなく、母の日に辻褄をあわせて、日本で無理やり作られた日だと決め込んでいたが、どうもそうではないらしい。アメリカで「母の日」が初めて制定されたのはかなり古く1908年、それに対して「父の日」も以外に古く、同じくアメリカ…

うたた寝

明け方近くまで起きていて、昼間うたた寝するのが日課になっている。窓を開け放ちクーラーは意地でもつけないから、目覚めると、汗でグッショリ、気分ははなはだよくない。「うたた寝」は転寝と書き、「春の海 ひねもすのたり のたりかな」っていう長閑さを…

御の字

「御の字」っていうと実力的にこれ以上ない有難いことって意味だが、この「御」という字、「おん」「お」「み」「ご」と発音を微妙に変えながら、身の回りで最も重宝な敬語、丁寧語として使われるねえ。こ難しい日本語を代表するような簡にして妙、見事な変…

笠智衆

笠智衆って俳優がいたっけねえ。晩年は渥美清主演のご存知、「男はつらいよ」でレギュラー出演、わずかな出番だったけども、寅さんが産湯を使った柴又帝釈天の「御前様」としてお馴染みだった。あいも変わらずボソボソとして抑揚のないしゃべり、柴又という…

開けゴマ

アラビアンナイト「アリババと四十人の盗賊」の中で、宝物の入った洞窟の岩の扉を開ける呪文である。ガキの頃、よく「しらけゴマ」なんて呪文を掛ける遊びをしてたなあ。後に洋画で「オープン・セサミ」といっているのを見て、胡麻をセサミというのを知った…

基本のき

料理における調味料の基本のきは「さしすせそ」、砂糖、塩、酢、醤油、味噌である。 料理の多様化によって、味醂、日本酒など各種アルコール、ソース、マヨネーズ、トマトケチャップ、オリーブ油など植物油も基本アイテムの一員としてラインアップされてきた…