◆ハルマゲドン

あの日、3月11日午後3時過ぎ、
ぼくらは超高層ビルの2階フロワーにいた。
それほどの揺れは感じなかったが、
周囲では人が右往左往してざわつきを感じていた。
超高層のエレベーターが止まり、
為す術のないサラリーマン達に動揺が走る。
この辞典では、東北地方を襲った未曾有の災厄は知る由もなかった。

って書きだしたものの、筆が前へ進まない。
ソロソロ桜の季節だというのに、
北風がビュービューと吹きまくり、
とても春がやってきたとは思えない。
気も心も寒風にさらされ、凍り付いたままである。
思考力は停止し、でるのは溜息だけである。
3月に入って初めてのブログなのに、これじゃあね。

◆春の声

◆春来る

昨日は暖かくて、珍しくも外出してみたいと思ったね。
ここんところ、毎日家でゴロゴロしては惰眠を結ぶっていたから、
出掛けるにも、ドッコイショってかけ声を入れる始末。
スッカリからだがなまっていると思いきや、
けっこう、筋肉痛もなくすっきりと歩けたのには驚いたね。
いつのまにか、片足ビッコも直っていた。
寒さに辟易しながら、家で養生していたのが良かったのかな。

アフリカ湾岸諸国の民主化の波、まるで燎原の花火のように、
隣接する国々へと広まっている。
中国への波及効果も避けられなくなりそうだ。
などと論評していたら、文明国ニュージランドで大地震
対岸の花火では決してなく、日本人留学生が多数まきこまれたらしい。
親にしても、子供が外地で惨禍に見舞われるほど不幸なことはない。

久し振りに木場公園へ来てみて、カメラを取り出したら、全く機能していない。
ほとんど使ってなかったので、電池が切れていた。
ウメが満開、カワツザクラが4分咲き、マンサクが絶好調、あとはオケラだった。
木場公園は来るたんびに、環境が悪くなっている。
花の数は激減し、手入れも悪くなっている。
明らかに予算不足による手抜きだ。
この世の中、段々と殺伐としてきている。

と同様に、こちらの心も殺伐としているようだ。
以前のような花に対する熱意も、カメラに多する情熱も、
文章を書こうとする意欲も、一段と薄れている。
何をしようとしているのか自分でも分からない。
間もなく後期高齢者入り、どうしたらいいんだい。

◆スーパーボウル

プロフットボールNFL)のプレーオフは23日、両カンファレンスの決勝があり、アメリカン(AFC)はスティーラーズ(北地区1位)が、ナショナル(NFC)はパッカーズワイルドカード)が勝ち、それぞれ年間王者を決めるスーパーボウル(2月6日)に進出した。

9月中旬より、毎週3日間、深夜3時まで人の血を騒がせてきたNFLもついに終焉の時がやってきた。今年は贔屓中の贔屓チーム、大本命のペイトリオッツが開幕ダッシュに成功、順当に勝ち星を挙げ、ランク首位を確保、楽勝でスーパーボウル優勝と確信していた。
それが予選1回戦であえなく敗戦、ユメもチボウも吹き飛んでしまった。

ビデオを何度見返しても、完敗といってよく、司令塔、トム・ブレイデイがほぼ完璧に粉砕されてしまったのは、王者の誇りと奢りが多分に影響していると感じた。まさに勝負は水物だが、若手プレーヤーが順調に力を付けているので、来期以降第3次黄金時代の到来が期待できそう。
さて、スティーラーズはトロイ・ボラマル筆頭とする「鉄のカーテン」と称される鉄壁のデイヘンス陣を擁し、司令塔ベン・ロスリスバーカーが充実の時を迎えているので、優勝候補の筆頭にあげられる。対するパッカーズは勢いに乗った新興チーム(歴史は古い)だが、攻守ともいいメンンバーをそろえている。ただ、司令塔ロジャースに好不調の波が激しいのが、難点と言えよう。

いずれにせよ、毎週深夜目を輝かせ魅入ってきたアメフトが終わってしまうと、午前3時までの充実した時間がポッカリと空白の時間となる。さっさと寝てしまえばいいじゃないかといわれればそれまでだが、長年の習慣でそうはいかないのが悩みの種となる。替わって放映されるNBA(米プロバスケット)はあまり興味はないし、イングランド・プレミアリーグ(英プロサッカー)もいまいち面白くない。

いよいよ明日スーパーボウルは開催される。早朝からの同時録画なので早起きしなけりゃならない。これはこれで、しんどいが、意外に好試合になりそうな予感がする。

◆立春

寒い寒いとブー垂れているうちに、季節は巡り、2月となっている。
昨日今日はやけに暖かいな、今日の午後なんか16度にも達するという。
ナンタルチア、サンタルチア、きょうは立春だそうだ。
気がつけば、5時近くには薄暗かった日々が日延べしている。

ごぶさたしています。
さぼってるコジゼラです。
別に病気とか事故にあったわけではなく、本人は至って元気。
コジゼラ書くのが、元気にしている証明みたいになってしまって。
一筆返上っていう習慣が、億劫になってしまったように、
近頃の物ぐさ振り、パソコンを開くのも面倒くさい。

毎日寒かったので、カメラ片手の外出もままにならず、
ひたすら家籠り、漸く暖かくなってきたので、
啓蟄よろしく、そっと顔を出した次第。
これからは、ちっとは活躍し出す所存、
よろしく引き回しの程を、ズ、ズズーイっと、おねがーい致します。

◆遣らずの雨

ゆうべ夜半過ぎ、遣らずの雨が都内を湿らせた。
僅かな雨だったが、夜もすがらしっとりとした空気に満たされた。
なんでも、昨年12月23日以来の雨だということらしい。
北日本を襲っている豪雪のニュースを聞く度に、
心が痛んだものだったが、どうやら辛うじて仲間入りできたらしい。
それにしても、連日続くピーカンを心から喜んでいいものだろうか?

透析が終わって自宅へ着くのはおおむね午後4時頃。
夕食までの時間つぶしに、ツイツイ見てしまうのが大相撲中継
強い横綱と弱い力士達、無気力相撲が延々と流される。
まっ、それはそれとして、注目すべき点を幾つか見つけた。

まず、幕内力士北大樹、仕切の時に見せる四股の踏み方の見事さだ。
おざなりにやっている力士の中で、足首の先までぴんと張った、
緊張感と美しさは必見の価値がある。
貴乃花の蹲踞も見事だったが、あれ以来久し振りに見る爽やかさである。
中々しぶとい相撲をするので、今後の活躍が楽しみだ。

若手といわれて久しいが、横綱を2場所続けて連破した稀勢の里
がぶり寄りが身についてきた琴奨菊
漸く自分の相撲を身につけた豪栄道
国産の横綱候補の、今後の精進を見守りたい。

天気晴朗なれど風強し、連日このような日々が続いている。
ニュースでは梅の開花、マンサク、ローバイ、ナノハナなど、
春先を代表する花が咲き始めたようだ。
穏やかな日を選んで、また、花三昧に没入していこうと心が騒ぐ。

◆大寒

強い冬型の気圧配置が続いている影響で、17日は全国的に厳しい寒さに見舞われた。気象庁によると、東京都心は16日に続き最低気温が0度未満の冬日となった。都心で冬日が続いたのは06年2月以来約5年ぶり。そして、きょう1月20日は一年で一番寒いといわれる「大寒」だ。皮肉なことに、今日は日中木枯らしが吹くこともなく、ここ数日では一番しのぎやすい一日となった。

以下、「天声人語」より抜粋
自然に色の乏しい冬は、京菓子も雪の白さを愛でるものらしい。「初雪」に始まって「雪の朝」「冬ごもり」「小雪」「大雪」など名前も色々考えて楽しむと、「冬の和菓子」という随筆にある。四季に恵まれたこの国だが、冬の受け止め方は共通の季節感から外れる。何と言っても雪の有無が大きい。江戸 時代の越後人、鈴木牧之は名著「北越雪譜」で、「雪を観て楽む人の繁花の暖地に生れたる天幸を羨まざらんや」 と恨み節をつづっている。

この冬も、日本海側で続く雪に、東京の晴れが申し訳なくなる。たとえば秋田市では、年明けから18日までの日照が15時間しかない。片や東京は141時間。豪雪の地では、雪下ろし中の転落などの事故も相次いでいる。そして、きょうは大寒。「冷ゆることの至りて甚だしき時なればなり」と意味は直截だ。今年の寒さは律義で、けさは各地で氷点下という。律義者らしく、予報では来月の立春ごろまできっちり精勤するらしい。

大寒と聞いて、もう1月中旬だって、ハッと思った。週3のペースで世の中が進行しているので、日時、曜日、季節感、などの進行がもの凄く早い。その一方では感覚的なものの見方がめっきり衰えてきた。つまり、感動などという衝動的知覚が失われ、同時に肉体的動きが緩慢になる。

散歩なあど初歩的な運動でさえ、やれ寒いから、やれ疲れるからとサボりがちになる。つまりすべてが億劫で、民主党政権と同じように、なんでも先送りするようになる。いかん?いかん?こんなことではいかん。っていうことで、快晴の中1時間程散歩を満喫してきた。やればできるじゃないか。心機一転、さぼってるコジゼラも頑張るぜ。

◆麻痺

マヒを逆に読むとヒマとなる。
ああ!あ!ヒマだなあ。
今日は何日だったっけ。
2011年1月12日だって。
もうこんなに月日は過ぎていたんだ。

天気はいいものの、北風が我が物顔に吹き抜けるから、
散歩どころではない。
アゲインストの北風ときたら、
とりわけ帰りの橋上ときたら、
地獄の黙示録のようなもんだ。

こういう日は家に引き籠もるに限る。
週3回の透析も、軽食をついばんだら、
一目散に家へすっ飛んで変える。
むろん、便利なバスを利用して。

そういえば、パソコンを開いたのは何日ぶりだろう。
たまに開くと大変だ。
パソコンに巣食う魑魅魍魎どもが、勝手に動き出し、
画面を占領してしまう。
コジゼラを開くのに30分近く待つことになる。

この魑魅魍魎どもも、決して己の意志で入り込んだわけではない。
新らしもん好きの持ち主が、
気に入った無料ソフトを、バンバン導入した
最盛期の遺物である。
消してしまえばいいんだが、それの手続きが
これまた面倒くさい。

食い物を食べることだけは面倒くさくないから、
なんとなく生きているけれども。
こんな自堕落な生活、早く切り上げねばならないが、
慣れてしまうと、けっこう乙なものであり、
梅が咲き出す頃までは、この居心地良さに浸っていたい気もする。
誰かが言っていた「怠惰は最大の贅沢である」