父の日

モッコウバラ

父の日というと馴染みがなく、母の日に辻褄をあわせて、日本で無理やり作られた日だと決め込んでいたが、どうもそうではないらしい。アメリカで「母の日」が初めて制定されたのはかなり古く1908年、それに対して「父の日」も以外に古く、同じくアメリカで1972年に国民の祝日となっていた。それで父の日に贈っていたのは、母の日のカーネーションに対して、バラだったという。

「黄色」「黄色いリボン」は世界各国の人々に「命にかかわる大切な色」「愛と信頼と尊敬」を表す色として広がっていったが、とりわけ「黄色いリボン」は歌にもなり、ジョン・ウェイン主演の映画 (ジョン・フォード監督)にもなり、日本でも、山田洋次監督の「幸せの黄色いハンカチ」なんて感動的な作品に使われ、リボンやハンカチの知名度は一気に上がったが、父の日はちっとも認知されてこなかったね。ふだん花を贈られることなんかまったくないお父さんが黄色の花をプレゼントされて嬉しいなんて思うんだろうか。ましてその花が黄色いバラだったらゲテモノ過ぎて、戸惑っちゃうよねえ。