2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

正露丸

いまじゃ正露丸となっているようだが、ラッパのマークでお馴染みの、このハナクソを丸めたような丸薬、初めは征露丸、つまりロシアをやっつけろなんて、勇ましい名前だったと記憶している。 日露戦争の頃、発売されたわけで、歴史の重さを感じるよな。 正露…

だっさい

ニホンカワウソは絶滅危惧品種として、特別天然記念物に指定されているレア物だが、このカワウソ、獲物を自分の前に並べておく習性がある。 この習慣を中国ではだっさい(獺祭)と呼んでいたが、これが転じていまでは集めた書物に囲まれているとことをいう。…

乙な味

「乙な味」という言葉はよく耳にするが、「甲な味」「丙な味」というのは聞いたことがないよなあ。 甲乙丙の順序からいくと、「乙な味」というのは「2番目に良い味」と解釈できそうな気もするが、乙には、邦楽で甲(甲高いの甲)に対して、一段低い音、また…

キュレーター

先日、新聞を読んでいたら、「キュレーター」なんて耳慣れない言葉の職業が目に入った。 博物館や美術館で企画・構成・運営・研究などの携わる学芸員のことをいうのだそうだ。 この職業、女子大生の憧れの職場らしいね。 学芸員という呼び名が何で悪いのか知…

及位

「南蛇井」、「厚狭」から「及位」してるなんて「大嵐」「大飯」よ。 いくら「京終」してるからって、精力を「美袋」らそうなんて「大歩危」「小歩危」も「飯井」「嘉元」にして、「沼宮内」から「三次」なさいよ。 「猿投」なことしたら「特牛」「愛子」げ…

木星

ギリシャ神話に登場する神々はローマ神話になると、ガラリと変わった名前で登場することになる。 ゼウス→ジュピター、ヘラ→ジュノー、アフロディテ→ヴィーナス、アポロン→アポロ、アテナ→ミネルヴァ、エロス→キューピット、ヘルメス→マーキュリー、ポセイド…

さざれ石

大相撲の楽日、賜杯授与の前に全員が起立して、日の丸掲揚に併せて国歌斉唱するのが慣例となっていて、その都度厳粛な気持になるのが不思議である。 「君が代は 千代に八千代にさざれ 石の巌となりて 苔の蒸すまで」。 世界の国歌の中でもこれだけ簡潔で短い…

出世魚

出世魚といえば、すぐブリが思い浮かぶが、ボラもコハダも負けていないよねえ。 ブリはワラサ、イナダ、ハマチときて、トドのつまりはブリ。コハダはシンコ、コハダ、ナガツミときて、トドのつまりはコノシロ。 ボラはオボコ、イナ、ボラ、トドときて、とど…

羅宇屋

最近、ちょっとタバコを吸おうとしても露骨に嫌な顔をされ、愛煙家にとっては「喫煙ファッショ」という受難の時代になってしまった。 ぼくらがタバコを吸い出すちょっと前までは刻みタバコ愛好家もけっこういて、羅宇屋(ラウヤまたはラオヤ)が煙管の竹を取…

かぶら

最近の男性のズボンはストレートが主流となっていて、ズボンの裾を折り返す「かぶら」付きのものは、あまり見かけなくなった。 かぶらのスナップを外して広げると、よくゴミがたまっていたり、時としては100円玉が転がり込んでいたりしたもんだった。 い…

長い

スリランカの首都は「スリジャワルダナブラコッテ」という名前でかなり長いけれど、上には上があるもんで、タイの首都「バンコック」の本当の名前は途轍もなく長い名前らしい。 話し変わって、日本で一番長い駅名はこれまで「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅…

ずいずいずっころばし

<ずいずいずっころばし ごまみそずい 茶壷に追われて とっつぴんしゃん 抜けたーら どんどこしょ……>このわらべ歌は、江戸時代の茶壷道中(行列)を歌ったものだそうで、毎年、新茶の季節になると、将軍が飲むお茶を宇治まで受け取りに行く行列が、東海道を…

牛込界隈

飯田橋の下宮比町交差点は、目白通り、外堀通り、大久保通りがここを起点に分岐路の五差路(厳密には変則六差路)で、文京区、新宿区、千代田区の分岐点でもある。 巨大歩道橋をウロチョロするだけで、寸時に三つの区を出たり入ったりできる、お楽しみ空間で…

ジーザス・クライスト

アメリカ・ブロードウエイで大ヒットしたミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」が、大音楽家、ヨハン・セバスチャン・バッハが作曲した不朽の名作、「マタイ受難曲」から翻案されたものだったなんて、ちっとも知らなかったよ。 さて、以下は…

きっちゅうじょ

恐れ入りましたを難しく表現すると、鞠躬如と書いて「きっちゅうじょ」と読ませるそうだ。 マリのように身を縮めて恐縮するってことなんか、いやあ、こんな字知らなかったなあ。 まさに畏れ入谷の鬼子母神だよなあ。 臨終といえば説明するまでもないことだが…

ゾロ

ゾロといえば、真っ先に出てくるのが「怪傑ゾロ」、タイロン・パワーの色男振りとくさい演技が印象的だった。 ゾロアスター教なんてのもあったなあ、日本語に直すと「拝火教」、フイフイ教ってのも同じだったかな。 そうそう、ゾロ品というのもあったなあ。…

よいしょ

ビックカメラ社員の商品知識には舌を巻いている。 社員教育をみっちりとやっていると見えて、どの売り場に行っても商品についての的確な説明を聞くことができる。 いまや、夫婦そろってビックカメラ有楽町店のファン、電気回りの商品なら、たとえ、電池でも…

水と油

中東危機、中国の需要拡大、石油利権をめぐる各国の政治的思惑などを含んで、日本の石油価格が9年ぶりに10円弱の値上げに踏み切り、末端価格がリッター当り120円となった。 ところで、ガソリン価格は上がったといってもリッター120円。日頃当たり前のよう…

コーカサス地方

ロシア南部のチェンチェン人による連続爆破事件の悲惨な結末には目を覆いたくなる。 この地域はカフカス地方という馴染みのない呼び名だが、われわれが知っているかっての地名はコーカサス地方だった。 ドン・コザック合唱団とか、ロマノフ王朝の騎馬隊の先…

あげまん

「あげまん」という言葉、巷の好事家が隠語として使っていた一種の放送禁止用語だった。 が、伊丹一三監督が1990年に製作発表した5作目の映画題名に使い、一躍表舞台にデビューしてしまった。 伊丹監督は社会派監督として次々と快作を発表、「お葬式」…

民法

いささか旧聞に属するけれど、法務省は民法全文を現代語にする方針を決めた。 なんと1896年制定のオンボロ民法をいままでほったらかしにしていたわけだ。 文句をつけるのが商売の検察官や弁護士から、長い年月たいした苦情もなかったってことは、しょせ…

イケメン

最近はテレビの画面に、背が高くて足が長く、顔が小さい美男子が多数登場しているが、みなそれぞれホレボレしてしまう凛々しさがある。 一頃の個性派とは違って、この「イケメン」たちはみな一様に、あくまで格好よく爽やかできれいだ。 その分、個性がなく…

花ひでり

ひでりやオリンピックのせいばかりじゃあなくて、最近出歩かなくなった大きな理由は花ひでりによる被写体不足がある。 町を歩いていても彩りをまったく感じないから、撮影意欲も減退する一方なんである。 一日200枚近く撮っていた頃が夢のようである。 咲い…

海の男

貨物船が瀬戸内海の小島、広島県大崎上町の岸壁を突き破り、民家をぶっ潰したって記事が紙面を飾り、その原因が船長の居眠り運転だったということが話題になった。 900m沖合いで自動操縦に切り替えたのが、どうとち狂ったのか岸に直進してしまったらしい…

ハバネロ

東ハト製菓から「暴君ハバネロ」っていうスナックが発売され人気になっているが、ご贔屓「カラムーチョ」にもハバネロ入りが出た。 その辛いこと、トンガラシの非じゃあない。 口の中がまっかっかになり脳がしびれる。この凄さは味覚というより痛いって感じ…

シンクロ歩き

ここんとこシンクロ歩きをやっている。 オリンピックでやっていた女子シンクロチームのように、アゴを突き出し、胸を張って、足を上げて歩くんだ。 これって、すごく楽に息ができるよ。 表じゃあみっともないから、団地の廊下をそうやって歩いている。 威張…

ジンクス

9月4日矢沢永吉は若いねえ。 テレビのCMで、「アミノ酸をまとめてドンとペプチド」、「矢沢はシャバダバよー」なんて訳の分らぬことをくっちゃべってるけど、けっこう様になってるもんねえ。 若い時分をしっかりと、マトリックスしているだけでもたいした…

生ビール

今年ほど生ビールを旨く感じた年はなかったねえ。 人と会えば、なにを差し置いてもまずは一杯、琥珀色のジョッキを傾けるのが快適だった。 ただ、生ビールの場合、銘柄を指定できないのがつらいとこでもある。 自分の趣向に関係なくお仕着せの生ビールを飲ま…

ジャイアンツ

アテネ五輪の陰に隠れて、ジャイアンツはひっそりと負け続けていたらしい。 日本テレビの中継も4%台という信じられない数字をたたき出した。 投手陣はゴミばかり、打者陣はブルブリ振り回すだけ、堀内監督も投手出身者とは思えない、メチャクチャな明日な…

野分

野分っていうと「秋が来たんだなあ」ってロマンテイックに述懐したくなる言葉だ。 今年の雑節で9月10日が二百十日になる。 「野分」は俗に二百十日や二百二十日を指すが、立春から数えた日数で、本来は台風と違って雨を伴わない強風をいうが、どうやら滅…