2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

情熱

早いもんで、あの暑かった8月ももう終わり。強い台風が日本列島を直撃し、季節の折目もきちんとつけてくれた。アテネ五輪も閉幕し、寝不足は解消されたものの、胸にポッカリと大きな穴ができたようで、虚ろな風が通り過ぎていく。センチメンタルな秋をもう…

ちゃきちゃき

「キャピキャピ」の女の子の語源は定かではないが、「ちゃきちゃき」の江戸っ子といえば、日本橋、神田、浅草、本所、深川辺りの下町生まれを指す。「ちゃきちゃき」は「嫡々」と書くが、本来は武家言葉から訛化したようで、弾んだ勇ましさを感じる音の響き…

なんか変

アテネ五輪、テコンドーで台湾が史上初の金メダルを手に入れた。しかも、男女合わせて一気に2個もである。だが、けちをつけるわけじゃあないけれど、なんかおかしいと調べて見たら、この両クラスともテコンドー発祥の地、韓国選手が出場していない。そこで…

笑顔

今年のオリンピックは女子選手の大活躍が目立ったけど、とりわけよかったのは彼女たちの明るい笑顔だった。柔道の谷本未歩、水泳の柴田亜衣、レスリングの吉田沙保里、浜口京子の笑顔はいずれも屈託がなくて、日本伝統の押しつぶされたような使命感のかけら…

秋の気配

ゆうべ大きな音を立てて虫が飛び込んできた。おおかたカナブンの類と思ってほっといたが、壁にへばりついていたのは、なんとコオロギだった。「蟋蟀」なんて久し振りにお目に掛かった気がする。あんまり懐かしいのでじっくりと観察したけど、さすがに熊谷守…

太陽は東から上がるから「東江」さんは「あがりえ」さんになり、太陽は西に沈む、つまり入るから「西表島」は「いりおもてじま」と読む。東風は谷風とも書くが「こち」、南風は「はえ」、この語源はどうやら方言から始まったようだが、フグの集積港として有…

東京砂漠

豊洲界隈は再開発ブームの真っ只中、工場跡地が次々と掘り返され、工事の槌音が響き渡っている。広大な野原が広がり、現時点では極めて視界良好、まるで戦後の焼け跡を見るような殺伐たる雰囲気である。砂塵が舞い散り、空をグレーに染め上げ、太陽が黄色く…

ベランダー

「いとうせいこう」が朝日新聞夕刊にコラムを掲載しているが、これが意外にもベランダー奮闘記である。ベランダーとは言い得て妙な言葉で、大いに共感する内容だ。連日の猛暑で長年過酷な環境のもとで頑張ってくれたプランターの草花がバッタバッタと討死し…

別嬪

ロシアの女子選手は美女揃いだ。かっては砲丸投げのタマラ・プレスのように、ヒゲの生えたアマゾネスばかりだったが、ペレストイカ以後、ロシアのグラスノスチは美女の全面公開というオマケまでプレゼントしてくれた。ウインブルドンでクリチコワの美貌と伸…

甲子園

アテネオリンピックのゴールドラッシュの陰に隠れてしまっているが、夏の甲子園も過熱している。ご多分にもれず、小中高校と野球漬けの生活を送ったが、なにせ進学校の野球部、弱小チームだったから、万年1回戦ボーイ。甲子園はおろか、東京地区のメッカ、…

金メダル

「athen」と書いて「アテネ」と読む。これは何語なんだろうか。「スペイン」をエスパニアと呼んでいるのもちょっと違和感を感じるけどね。連日の金メダルラッシュに寝不足の日々が続く。酷暑の真っ只中、ひたすらテレビ中継に見入る毎日だ。それにしても日本…

終戦の日

「戦後も遠くなりにけり」。8月15日、炎熱の中で59回目の終戦記念日を迎えた。群馬県四万温泉の山ん中で、天皇陛下の玉音放送を聞いたのは国民学校3年の時だった。夏の高校野球・甲子園で午後12時に全員黙祷の行事があるが、戦争を知らない現代っ子…

終戦の日

「戦後も遠くなりにけり」。8月15日、炎熱の中で59回目の終戦記念日を迎えた。群馬県四万温泉の山ん中で、天皇陛下の玉音放送を聞いたのは国民学校3年の時だった。夏の高校野球・甲子園で午後12時に全員黙祷の行事があるが、戦争を知らない現代っ子…