2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

◆ビー

京都・妙心寺の退蔵院に「瓢鮎図(ひょうねんず)」という絵がある。室町時代のはじめ、山水画の始祖といわれる如拙が、足利将軍の求めに応じて描いたものといわれ、国宝になっている。字づらからはアユの絵と早とちりしそうだが、描かれているのはナマズだ…

◆バロック

「まほろば」は優れてよいこと、「バロック」はゆがんだ真珠、「鯛中鯛」はタイのタイと読む。「阿」はほとり、おかとも読み、「阿る」はおもねると読む、「シバリング」は医学用語、寒さで体が震えること、「とび職」は英語ではスパイダーマン、「弥と航」…

◆こぶくろ

日本でもっとも人気がある男性アーティストは2人組の「コブクロ」だと。こんな調査結果が出てビックリだ。これはオリコンが2万人を超える会員を対象にして実施した「07年好きなアーティストランキング」。トップは宇多田ヒカルで、2位コブクロ、3位ミ…

◆敬老の日

「行ってらっしゃーい」、「お帰りなさーい」って、幼児が声をそろえて叫ぶ、美しい日本語が、何度も快く耳に響いた。振り返ると、子連れの若妻たちが木陰で昼食の宴を開いていた。かたわらには、お約束事の数台のバギー、川面からの快い風が頬をかすめる昼…

◆追憶

秋の気配を感じるようになると、感傷的になる。3年続きになるが、いつも思い出すのが、これらの詩、うた、ウタ。毎年としをとってくるから、詩の言葉に対する反応がかなり違って感じられる。思い出、郷愁といったヴェールに包まれていた言葉の一つ一つが鋭…

◆フェルメールブルー

2007年6月29日、アメリカのFDAは中国産のウナギ、エビ、ナマズの1/4に発ガン物質が検出されたとして輸入方法を変更した。検出された物質のうちニトロフランとマラカイトグリーンは動物実験で発ガン性が確認され、中国でも魚介類への使用が禁止されている物質…

◆一文字

大相撲・平幕と十両を行ったり来たりしている中堅に「十文字」という力士がいるけれど、いい身体をしているのに相撲が下手で、いつも脇役に甘んじているのは情けない。むかし、「柔道一直線」という人気番組があっったが、宙に舞いながらピアノを両足で弾い…

◆悪友2

8月1日に亡くなった作詞家、作家の阿久悠さんを「送る会」が10日、東京都千代田区のホテルで開かれ、ゆかりの約1200人が参列した。祭壇には、今春、CM用に撮り下ろされたという、バーのカウンターでグラス片手に振り返る遺影が飾られた。「また逢…

◆悪友

「北の宿から」「UFO」など戦後歌謡史を彩る多くの名曲を送り出した作詞家・作家の阿久悠が、1日午前5時29分、尿管がんのため東京都内の病院で死去した。70歳だった。哀感あふれる演歌からコミカルなポップスまで幅広く手がけた。「また逢う日まで…

◆アスピリン

アスピリンというと、頭痛、生理痛の解熱鎮痛剤のイメージが強い。っていうより、戦後しばらくは風邪薬として一般家庭に定着していたように思う。風邪にはアスピリン、ちょっとした怪我には赤チン、メンソレータム、下痢には正露丸、咬み刺されにはキンカン…

◆そばえ

おとといの雨は、けっこう凄かったね。東京ではめったにお目にかかれない珍種の雨だった。ああいうのを日照雨っていうんだろう。つまり、「狐の嫁入り」で、遠くに青空が見えているのに、局所的に白々しく激しく降っては止んだ。秋霖のような慕情的なロマン…

◆ひでり

きょうは朝から驟雨が降っている。ピーカン続きの熱暑ばかり味わってきたので、篠付くような雨を見ていると、どこかよその国にいるような、こん心持になる。ヤキが回ってボケちゃったのか、再開した「コジゼラ」は誤字だらけ、見直さないオノレが悪いのは重…

◆猛暑日

ダラダラ梅雨がようやく終わった途端、カンカン照りの毎日が始まった。それにしても暑い。肌をジリジリと焼きつくすような焦熱地獄だ。東京都心では8月に入って、最高気温30度以上の真夏日が続いていて、10日、11日にはついに35度以上の「猛暑日」…