◆せんろっぽん

大根を千切りにすることを「せんろっぽん」という。漢字で「千六本」と書かれることもあるため、千切りよりも六本分細かく、と勘違いされることも多く、CMでもこのことを皮肉っているCMもあったっけ。
せんろっぽんは元々「繊蘿蔔」と書き、「せんらふく」「せんろぼう」と読む。さらに中国語読みで「セン(シェン)ロウポ」となり、これが「千六本」になったというわけで、「ろっぽん」は「六本」ではなかったのである。
ちなみに、この蘿蔔はラテン語に由来するとも言われる。繊は細かい状態を指す言葉で、蘿蔔(あるいは蘿箙)は大根のことを表す言葉で、分かりやすくいえば「千切り大根」と同じなのである。だから、キャベツを千切りにしてもニンジンを千切りにしても「せんろっぽん」とは言わない、大根だけに使える言葉となる。