天気図

黄昏

毎日、どうせ当たらないだろうと多寡をくくりながら、新聞の天気図を見るのが惰性となっている。その予報図の下段には天気の種類を示す記号が並んでいる。左から順番に○快晴、 晴、◎曇、●雨、 雪、 霧、ということらしい。この特殊記号の中でimeパッドに入っていないものもあるので、インターネットで調べたら、驚いたことに、この記号はほんの一部に過ぎず、ものすごい数の天気記号があることがわかり、もうぶっ飛んでしまった。参考までに主なものを列記すると、 雷、 霰(あられ)、 雹(ひょう)、 霙(みぞれ)、というわけだ。

この天気記号を苦労しながら、わざわざ取り上げたのには、実は大きな理由がある。この中で、快晴、曇、霧の記号に、えらい違和感がある。というのも、長い間競馬や競輪の世界で馴染んできた記号の順位と、あまりにも大きな差があるからなんだ。競馬の世界では 超本命、◎本命、○対抗、▲穴、△複穴、の順番で、専門紙の予想が立てられ、ファンはそれを参考にしながら、馬券なり車券を購入することになる。つまり、この記号は神格化されていて、「溺れるものは藁をも掴む」ように、迷える子羊たち(競馬ファン)には神の啓示みたいなもんなんである。