牛込界隈

飯田橋下宮比町交差点は、目白通り外堀通り、大久保通りがここを起点に分岐路の五差路(厳密には変則六差路)で、文京区、新宿区、千代田区の分岐点でもある。
巨大歩道橋をウロチョロするだけで、寸時に三つの区を出たり入ったりできる、お楽しみ空間でもある。

飯田橋から市谷にかけては小さな町名がごちゃごちゃ並んでいて、丁目のあるのは神楽坂、市谷田町市谷加賀町の三つだけ。
それに自衛隊の広大な敷地を丸抱えする市谷本村町、出版社が立ち並ぶ矢来町を除けば、あとはまるでゴミみたいにちっちゃな町ばっかり。
飯田橋側からいくと、下宮比、揚場、津久戸、筑土八幡、新小川、東五軒、西五軒、白銀、水道、築地、改代、中里、赤城元、赤城下、天神、榎、東榎、山吹と続く。
神楽坂から市谷にかけては、横寺、岩戸、袋、若宮、箪笥、北、中、南、納戸、払方、鷹匠、細工、砂土原、長延寺、左門、八幡、弁天、南榎、山伏、甲良、二十騎、柳、薬王寺
さらに市谷周辺の町はご丁寧にも必ず頭に市谷がつく。
南榎町がどういうわけか孤立しているのと、同じ区内に左門町が二つもあるというのが目立つ。