海の男

貨物船が瀬戸内海の小島、広島県大崎上町の岸壁を突き破り、民家をぶっ潰したって記事が紙面を飾り、その原因が船長の居眠り運転だったということが話題になった。
900m沖合いで自動操縦に切り替えたのが、どうとち狂ったのか岸に直進してしまったらしい。後日談があって、押し潰された家の中にいて、九死に一生を得た70歳過ぎの住民が謝りに訪れた船長に落ち着いた態度で、「同じ海の男だ。ぜんぜん気にしてないよ」って逆に慰めの言葉をかけていたのがとっても印象的だった。
海の男って、ものすごい度量の持ち主だよなあ。
この記事にはもう一つ興味を引くものがあった。
っていうのは、この船の突っ込んだ場所が東野鮴崎(めばるざき)という地名だった。
通常「鮴」という字は「ごり」と読むから、「めばる」と読ませるのを意外に感じた次第なんだ。