ゾロ

ゾロといえば、真っ先に出てくるのが「怪傑ゾロ」、タイロン・パワーの色男振りとくさい演技が印象的だった。
ゾロアスター教なんてのもあったなあ、日本語に直すと「拝火教」、フイフイ教ってのも同じだったかな。
そうそう、ゾロ品というのもあったなあ。「ゾロ薬」ともいうが、有名製薬会社が新薬を発売して10年近くたった特許切れの薬を、小さな製薬会社が同じ成分で安く作って、医者向けに販売する薬の通称だ。
ゾロゾロ出てくるので「ゾロ品」と呼ばれていたのだが、最近は大手メーカーもゾロ品を作っているので、こそばゆいのか、呼び方も「ジェネリック」(後発医薬品)と呼んでいるようである。
ゾロ品のメリットは膨大な開発費がかかっていないので、価格が非常に安く、中にはメーカー品の2割ぐらいのものもあり、成分は同じ、効果も保証されている。
欧米では50%近い使用率なのに、日本では11%程度の使用に留まっていて、なぜか日本の医師は処方に消極的なんである。
そりゃあそうだ、薬価基準の低い薬を調合すれば、たちまち収入減になってしまうもんなあ。