2004-01-01から1年間の記事一覧

民法

いささか旧聞に属するけれど、法務省は民法全文を現代語にする方針を決めた。 なんと1896年制定のオンボロ民法をいままでほったらかしにしていたわけだ。 文句をつけるのが商売の検察官や弁護士から、長い年月たいした苦情もなかったってことは、しょせ…

イケメン

最近はテレビの画面に、背が高くて足が長く、顔が小さい美男子が多数登場しているが、みなそれぞれホレボレしてしまう凛々しさがある。 一頃の個性派とは違って、この「イケメン」たちはみな一様に、あくまで格好よく爽やかできれいだ。 その分、個性がなく…

花ひでり

ひでりやオリンピックのせいばかりじゃあなくて、最近出歩かなくなった大きな理由は花ひでりによる被写体不足がある。 町を歩いていても彩りをまったく感じないから、撮影意欲も減退する一方なんである。 一日200枚近く撮っていた頃が夢のようである。 咲い…

海の男

貨物船が瀬戸内海の小島、広島県大崎上町の岸壁を突き破り、民家をぶっ潰したって記事が紙面を飾り、その原因が船長の居眠り運転だったということが話題になった。 900m沖合いで自動操縦に切り替えたのが、どうとち狂ったのか岸に直進してしまったらしい…

ハバネロ

東ハト製菓から「暴君ハバネロ」っていうスナックが発売され人気になっているが、ご贔屓「カラムーチョ」にもハバネロ入りが出た。 その辛いこと、トンガラシの非じゃあない。 口の中がまっかっかになり脳がしびれる。この凄さは味覚というより痛いって感じ…

シンクロ歩き

ここんとこシンクロ歩きをやっている。 オリンピックでやっていた女子シンクロチームのように、アゴを突き出し、胸を張って、足を上げて歩くんだ。 これって、すごく楽に息ができるよ。 表じゃあみっともないから、団地の廊下をそうやって歩いている。 威張…

ジンクス

9月4日矢沢永吉は若いねえ。 テレビのCMで、「アミノ酸をまとめてドンとペプチド」、「矢沢はシャバダバよー」なんて訳の分らぬことをくっちゃべってるけど、けっこう様になってるもんねえ。 若い時分をしっかりと、マトリックスしているだけでもたいした…

生ビール

今年ほど生ビールを旨く感じた年はなかったねえ。 人と会えば、なにを差し置いてもまずは一杯、琥珀色のジョッキを傾けるのが快適だった。 ただ、生ビールの場合、銘柄を指定できないのがつらいとこでもある。 自分の趣向に関係なくお仕着せの生ビールを飲ま…

ジャイアンツ

アテネ五輪の陰に隠れて、ジャイアンツはひっそりと負け続けていたらしい。 日本テレビの中継も4%台という信じられない数字をたたき出した。 投手陣はゴミばかり、打者陣はブルブリ振り回すだけ、堀内監督も投手出身者とは思えない、メチャクチャな明日な…

野分

野分っていうと「秋が来たんだなあ」ってロマンテイックに述懐したくなる言葉だ。 今年の雑節で9月10日が二百十日になる。 「野分」は俗に二百十日や二百二十日を指すが、立春から数えた日数で、本来は台風と違って雨を伴わない強風をいうが、どうやら滅…

情熱

早いもんで、あの暑かった8月ももう終わり。強い台風が日本列島を直撃し、季節の折目もきちんとつけてくれた。アテネ五輪も閉幕し、寝不足は解消されたものの、胸にポッカリと大きな穴ができたようで、虚ろな風が通り過ぎていく。センチメンタルな秋をもう…

ちゃきちゃき

「キャピキャピ」の女の子の語源は定かではないが、「ちゃきちゃき」の江戸っ子といえば、日本橋、神田、浅草、本所、深川辺りの下町生まれを指す。「ちゃきちゃき」は「嫡々」と書くが、本来は武家言葉から訛化したようで、弾んだ勇ましさを感じる音の響き…

なんか変

アテネ五輪、テコンドーで台湾が史上初の金メダルを手に入れた。しかも、男女合わせて一気に2個もである。だが、けちをつけるわけじゃあないけれど、なんかおかしいと調べて見たら、この両クラスともテコンドー発祥の地、韓国選手が出場していない。そこで…

笑顔

今年のオリンピックは女子選手の大活躍が目立ったけど、とりわけよかったのは彼女たちの明るい笑顔だった。柔道の谷本未歩、水泳の柴田亜衣、レスリングの吉田沙保里、浜口京子の笑顔はいずれも屈託がなくて、日本伝統の押しつぶされたような使命感のかけら…

秋の気配

ゆうべ大きな音を立てて虫が飛び込んできた。おおかたカナブンの類と思ってほっといたが、壁にへばりついていたのは、なんとコオロギだった。「蟋蟀」なんて久し振りにお目に掛かった気がする。あんまり懐かしいのでじっくりと観察したけど、さすがに熊谷守…

太陽は東から上がるから「東江」さんは「あがりえ」さんになり、太陽は西に沈む、つまり入るから「西表島」は「いりおもてじま」と読む。東風は谷風とも書くが「こち」、南風は「はえ」、この語源はどうやら方言から始まったようだが、フグの集積港として有…

東京砂漠

豊洲界隈は再開発ブームの真っ只中、工場跡地が次々と掘り返され、工事の槌音が響き渡っている。広大な野原が広がり、現時点では極めて視界良好、まるで戦後の焼け跡を見るような殺伐たる雰囲気である。砂塵が舞い散り、空をグレーに染め上げ、太陽が黄色く…

ベランダー

「いとうせいこう」が朝日新聞夕刊にコラムを掲載しているが、これが意外にもベランダー奮闘記である。ベランダーとは言い得て妙な言葉で、大いに共感する内容だ。連日の猛暑で長年過酷な環境のもとで頑張ってくれたプランターの草花がバッタバッタと討死し…

別嬪

ロシアの女子選手は美女揃いだ。かっては砲丸投げのタマラ・プレスのように、ヒゲの生えたアマゾネスばかりだったが、ペレストイカ以後、ロシアのグラスノスチは美女の全面公開というオマケまでプレゼントしてくれた。ウインブルドンでクリチコワの美貌と伸…

甲子園

アテネオリンピックのゴールドラッシュの陰に隠れてしまっているが、夏の甲子園も過熱している。ご多分にもれず、小中高校と野球漬けの生活を送ったが、なにせ進学校の野球部、弱小チームだったから、万年1回戦ボーイ。甲子園はおろか、東京地区のメッカ、…

金メダル

「athen」と書いて「アテネ」と読む。これは何語なんだろうか。「スペイン」をエスパニアと呼んでいるのもちょっと違和感を感じるけどね。連日の金メダルラッシュに寝不足の日々が続く。酷暑の真っ只中、ひたすらテレビ中継に見入る毎日だ。それにしても日本…

終戦の日

「戦後も遠くなりにけり」。8月15日、炎熱の中で59回目の終戦記念日を迎えた。群馬県四万温泉の山ん中で、天皇陛下の玉音放送を聞いたのは国民学校3年の時だった。夏の高校野球・甲子園で午後12時に全員黙祷の行事があるが、戦争を知らない現代っ子…

終戦の日

「戦後も遠くなりにけり」。8月15日、炎熱の中で59回目の終戦記念日を迎えた。群馬県四万温泉の山ん中で、天皇陛下の玉音放送を聞いたのは国民学校3年の時だった。夏の高校野球・甲子園で午後12時に全員黙祷の行事があるが、戦争を知らない現代っ子…