情熱

早いもんで、あの暑かった8月ももう終わり。強い台風が日本列島を直撃し、季節の折目もきちんとつけてくれた。アテネ五輪も閉幕し、寝不足は解消されたものの、胸にポッカリと大きな穴ができたようで、虚ろな風が通り過ぎていく。センチメンタルな秋をもう早々と味わっているみたいだ。生意気なようだけど、アテネ五輪を総括すると、今回の金メダルラッシュの最大の功労者は指導者層の充実に尽きるだろう。選手に能力以上のものを求めたソフロボール女子の宇津木監督、シンクロの井村コーチ、サッカー男子の山本コーチは力及ばず一敗地にまみれたが、団体競技の難しさに敢然と挑戦した意欲と熱意には敬意を表する。このすばらしい情熱が次代に継承されることを望みたい。