キキョウ

誠にありがたいことに、来年8月下旬までの都営交通無料パスが更新された。バスと都営地下鉄をうまく組み合わせれば、多少の不便さと乗り換えや待ち時間の煩わしささえ我慢すれば、かなり遠くへ行くことができる。だけど、不思議なことにほとんど利用していないのが現状だ。いまは少しでも歩くことが至上命題だから、歩けるところは歩くことに徹しているからだ。にょうぼなんか、豊洲へ行くのにもバスを利用しているようで、なにせ、枝川のバスストップには3路線が走っているから、そして便利な待ち時間表までついているから、ついつい乗ってしまうようだ。

この楽できるという誘惑にはいつも惑わされるが、じっと我慢の子を決め込んで、無理矢理歩くことにしている。さて、近頃のバスだが、以前だと無料パスを示すと、運転手が「さあ、乗っけてやるよ」っていった感じの無愛想さが見受けられたが、いまじゃ一変、すっかり愛想がよくなったね。それと、以前は老人の専用車みたいだったバスに若い連中も乗るようになり、いままで空いていた路線もかなり混雑するようになった。ガソリンの高騰や諸物価の値上がりがこんなところにも影響しているんだね。

そういうわけで、いままでは楽に座れた席もほぼ満杯で、途中で乗ってきたバアサンたちが必死の形相で空席を探す姿が、とっても浅ましく見える。自分たちも、バスに乗るときはあんな形相をしているのかと思うと、ぞっとするね。ただ、思うのは、近頃の若い人たちは、老人に席を譲らないね。せっかく得た既得権を放すもんかといった顔つきで、杖をついたジイサンや荷物を一杯抱えたバアサンにも知らん顔しているね。この傾向は、年が若くなるに従って顕著になる。

中山っていうバカな大臣が、放言を繰り返して辞任に追い込まれたが、考えてみれば、戦後国鉄自治労、などと肩を並べる大手労組だった日教組が、自分たちの立場ばかり擁護して、児童教育をおろそかにしてきたという指摘も失言でかたづけられているが、けっこう的を射ていると感じるね。もし、民主党が政権を取ったとき、日教組などの支援労組に対して、どのような手を打つのかが見ものだね。思わぬ方向に行ってしまったが、教育の再生というのは、未来の日本を築くために、間違いなく政治の要諦となるね。

追記:きょうから5日ほど私用のため休業します、よろしくね。