さしすせそ

ブルドックソース

調味料といえば、日本料理味付けの基本の基は「さしすせそ」。砂糖、塩、酢、醤油、味噌のことを指すが、「ああ、そはかの人ぞ」の「そ」をソースと間違える人も多い。それだけ、ソースも日本の調味料として膾炙しているわけだが、日本では、ウスターソース、中濃ソース、とんかつソースを総称して「ウスターソース類」と呼んでいるそうだ。ウスターの由来はイギリスのウスター市で最初に作られたことによる。

色が似ていることや、用途が近いせいかよく醤油と比較されるとが多いんだけど、醤油が大豆と小麦、塩を原料に何日もかけて醸造されるのに対し、ソースは何種類もの野菜と果実を原料にわずか半日ぐらいで出来上がる。使われる材料はリンゴ、トマト、タマネギを主材料に、メーカーによってはニンジン、セロリ、ミカン、プルーンを加え、塩と砂糖と酢を加え味を調え、トウガラシ、コショウ、ニンニク、ローレル、タイム、ブラックペッパーなど何10種類もの香辛料で仕上げる。香辛料をどんな配合で入れるかが風味に大きく影響するから各メーカーの企業秘密となっている。