◆師走

もみじ

穏やかな小春日和に恵まれて、師走が開いた。師走という語句には何かおぞましい響きがあって、あまり好きじゃないが、今年は違った。今年は猛暑が激しすぎて、這々の体でやり過ごしてきた残滓みたいなものである。新しい月、師走を迎えて以来、皮肉なことに連日晩秋の高い空が広がっている。例年ならカメラ片手に駆けづり回っている筈だった。ところが今年は1日おきに、よく晴れた空を恨めしげに見上げながら、透析に通う身分となってしまった。たまたま、この時期は鬱つまり負の時期に入ってしまったから、心身ともまったくグルーミーな気分で過ごしてしまった。

早いもので、透析生活に突入して半年が経過した。たとえ、1日3時間も拘束され、多少は痛い思いもするが、このお陰で、己の生命が生かされるんだからって、前向きの気持ちで取り組んできた。だけど、人間には心身とも表と裏の関係が厳然と存在する。11月を過ぎた頃から裏世界に頭を突っ込みすぎ、なにをやるにも鬱陶しいと感じるようになった。

ブログを書くのも面倒くさい、なにも書けない、新聞や本も読むのがいやだ、外出も億劫だ、パソコンを開くのも鬱陶しい、って具合に負のスパイラルに巻き込まれてしまった。これをようやく克服できたのが、12月初め、ようやく負の構造から離脱できたのだ。おかしいものだね、人間の気持ちなんて。ちょっとしたきっかけで、ガラリと変わってしまう。

っていうわけで、今月初めてのブログ作成と相成った。なにせ10日ぶりの書き物だから、当初から誤字脱字に悩まされ、えらく時間がかかってしまった。指が思うように動かないのだ。読みにくい文面だが、お許し願いたい。