秋晴れ

城ヶ崎海岸

北海道や東北地方は猛烈な風が吹き荒れ、冬の台風を思わせる寒さだそうだ。一方、関東地方は、若干風はあるものの、朝から晴れ渡っている。秋の好天の代名詞のように使われるのが、「天高く馬肥える秋」という言葉だが、春の好天を称える幾つもの言葉と比べると、優雅さに欠け、即物的な感じがする。

同じような好天に恵まれた土曜、日曜日は、高校の野球部同窓生と一泊二日で、久し振りの小旅行に行ってきた。宿泊地は熱海、温泉にユックリ浸かって、のんびりと過ごした。久し振りの熱海だったが、夜目にもネオンの数は減少し、街の賑わいは温泉の温度と同様に地盤沈下しているらしい。旅館の客も低料金に引かれての団体客が多く、客の質は悪かった。

仲間の一人が熱海在住ということで、翌日はカレが運転するレンターカーで、あちこちと名所見学に興じた。網代、一碧湖、城ヶ崎海岸などなどである。なにせいくら地の利があるとしても、ドライバーが74歳の上に、慣れないレンターカーの運転だから、くちうるさい乗客から罵声を浴びせられるシーンも数多くあった。もっともそれは慣れない最初のうちで、後半はまったく安心して乗っていられたね。

景勝地として有名な城ヶ崎海岸は、初めて訪れたが、岸壁に押し寄せる波が豪快に砕け散る光景は、確かに見応えがあった。果てしなく広がる太平洋のでっかさに改めて敬意を表したものである。帰路は熱海から経費節約ということで、快速アクテイ(旧東海道線)で、2時間弱揺られてのご帰還となった。

透析後初めての小旅行だったので、かなり不安だったが、なんとかクリアーできた。しかし、昨日の透析では開始早々からの大いびきだったそうで、部屋の奥まで聞こえたらしい。疲れがたまっていたからだろうが、これから毎度おおいびきをかくようじゃ、恥ずかしいから、なんとか対策を講じなきゃ。