◆隣のトトロ

辰巳桜橋

テレビのニュースで見たんだけど、夏の夕方になると、どこからか椋鳥の大群があらわれ、その数5000羽に及ぶという。その大群が駅前の街路樹に群れをなして群がり、ねぐらにするという。その騒音、糞害に周辺市当局も効果的な駆除対策を打てず苦慮しているという。被害がひどいのは柏駅周辺、松戸駅周辺、我孫子駅周辺、天王台駅周辺だという。鳥の方が人間は無害だと学習して、人をちっとも怖がらないそうだから、皮肉なもんだねえ。

東京の隣県といえば、神奈川、埼玉、千葉、山梨ということになるが、きょうは千葉県のお話。資料を見てないからおおざっぱな言い方になるが、千葉県は北西を利根川、北東を江戸川に接し、南で太平洋にと接している。両川の合流地点から両川が太平洋に注ぐまでの広大な地域が行政区域となる。河川が県境ということもあり、再三の河川氾濫に伴い、千葉県は埼玉・茨城県境に細長く食い込む形と成った。

江戸時代、この地は江戸を護る要衝として、小藩の譜代大名が頻繁に入れ替わりながら護ってきた。また、防衛上の問題から、両河川に橋の構築は認めなかったから、利根川では関宿、江戸川では行徳などが水上交通の要衝として栄えた。

前段はともかくとして本題に入る。関東6県の中で、千葉県ほど難読地名の多いのも珍しい。我孫子なんて地名も知っていればこそ読めるのであって、こうした地名が数多くある。千葉県の中心地から白井地区を結ぶのは「木下」街道、成田詣での玄関口として知られる「酒々井」、東葉線の延伸で知られるようになった「邗山満」駅、落花生の生産地、「八街」「四街道」、木村拓哉の出身校である犢高のある船橋市「犢橋」、市町村合併で群名を市名にした「匝瑳」市、地方鉄道「小櫃」線。その他、「夷隅」「誉田」「北方」「太美」「香取」「登戸」「海鹿島」「海士有木」。

読み方は以下の通り。けっこう難問も多いよ。<「けおろし」「しすい」「はさま」「やちまた」「よつかいどう」「こてはし」「そうさ」「おびつ」、「いすみ」「ほんだ」「ぼっけ」「ふとみ」「かんどり」「のぶと」「あしかじま」「あまありき」>。