◆浮島

京都五山の送り火(朝日コムより)

あまり人の噂に乗らないのが不思議だが、東京駅は地下水の上に浮いている。 地下水位の上昇により、地下室が浮上し、建物などの破損が起き始めたため、地下が深い東京駅東京駅では、地下室におもりを入れたり、地中深部へのアンカーにより地下室を引っ張り、地下室の浮上を押さえるなどの対策を採っている。

上野駅も同様な現象が起き、新幹線地下ホームは重石を載せたり排水処理をしている。かなり離れているドブ川まで排水管が伸びていて、そこの水質改善に役立てているという話を聞いたことがある。

特に、総武・横須賀線の東京駅は、1972年の開業当初に比べて大幅に地下水の水位が上昇し、地下駅やトンネルの壁の向こう側は水浸しの状態になってしまったそうで、最近、大規模な改修工事を実施した。駅全体が地下水の力で浮き上がらないように、アンカーを100本以上打って、駅の構造体と下にある固い地盤をつなぎ止めている。


京都盆地の地下には、琵琶湖の約80%に相当する地下水があるといわれる。水は砂やれき層の間にたまっているもので、その量はたしかに多い。京都は、昔から名水の地で、多くの泉や井戸があったが、最近は、地下鉄などの開発で、水の出が悪くなっているとともに汚染されているといわれる。

因みに京都の河川だが、北域では、丹波から桂川が、北山から賀茂川、高野川が合流して鴨川になる。南域では、琵琶湖より宇治川が、三重県名張市から木津川が流れ込んでいる。これら桂川・鴨川・宇治川の3つの川が、八幡市の幸橋付近で合流し、淀川となる。淀川は、約900もの大小の河川と合流しながら大阪湾に注がれる。