超氷河期

明治大学駿河台キャンバス

日本ほど大学の多い国は少ないと思うが、東大など国立大学や早慶などの一流私学の卒業者でも、就職が難しいといわれる就職超氷河期の昨今だ。文科省の調査によると、今春の大学卒業者の5人に1人(約10万6000人)が進路未定者だ。このうち約2万人はアルバイトや派遣社員の仕事に就いているが、それ以外は全く仕事をしていない、いわゆる潜在的失業者となっている。

このような超氷河期に直面する2−3流大学の卒業者いったい、何処を目指すのだろうか。このように大学が多くなると、独自の特徴を持つ大学が有利となるのは自明の理だね。私立では早慶が飛び抜けて難関校になり、以下MARCH、日東駒専の学校群が続く。MARCHとは、明治大学 (M) 、青山学院大学 (A) 、立教大学 (R)、中央大学 (C) 、法政大学 (H) のこと、日東駒専が日大、東洋大、駒大、専修大のこと。

むかしは、國學院大學は神主、駒澤大学東洋大学大正大学は坊主、学芸大学は小学校の先生、筑波大学は中高校の教師、拓殖大学国士舘はは警察官と相場か決まっていた。だけど、日東駒専のランクが上がるにつれ、以前のように誰でも入れる大学ではなくなったようだ。いまでは大東亜帝国クラスまでもが、そのような傾向をおびてきている。

国士舘大学体育学部スポーツ医科学科っていうと、バカにいかめしく聞こえる。一応、救急救命士の養成を大きく打ち出しているが、実態は消防士志望学生が多い。09年度消防士合格者で、国士舘大学は86人の合格者を出し、ブッチギリのトップで、2位の日大を大きく引き離している。

自衛官は学歴的に日本文理が強く、日大理工学部生産工学部東海大工学部などが歴史的に極めて多い。警視庁に東京出身者が少ないのは周知の事実で、鹿児島や東北出身者が多い。神奈川県警の出身大学は、地理的にも神奈川大学を筆頭に、東海大学関東学院大学が多いそうだ。