◆空白の時間

春秋制覇にあと2つ・興南(朝日コムよ

例年になく、今年は高校野球の熱中している。まあ、いってみれば暇潰しの範疇ではあるがね。っていうのは、1日おきの透析、約3時間かかるから、そりゃあもう閑、ヒマ、暇の一手こい、転た寝だけが楽しみの世界だが、高校野球のテレビ中継がその無聊を慰めてくれるのだ。っていうわけで、この時間帯の試合は殆ど観戦している。

今年の試合は異常な暑さも手伝って、全般的に大味の試合が多く、投手陣が打ち込まれ、思わぬ大差が付いてしまう。そのいい例が昨年優勝校の中京商早実の一戦、ちょっとしたはずみで、前半戦で勝負あったの凡戦で、あれよあれよという間に、早実が一方的に得点を重ね、結果として中京商は汚辱に塗れた敗戦となった。前評判の高かった東海大相模のエース一二三投手も初戦は力みが目立ち、ノーコンで、なんと8四死球を相手に献じたが、相手の弱さに助けられ、なんとか勝ち上がるという醜態劇を演じた。

2戦目ではリリースポイントを若干上に上げる応急措置が功を奏し、球に威力は増し、相手を翻弄、わずか1安打ピッチングという快挙を演じたが、抜けたボールも多く、再度微調整しないと、勝ち進むのは難しいだろう。上手にしろ、横手投げにしろ、腕だけで投げているから安定感に欠けてしまうのだ。とはいえ、球威、スピード、威圧感などこの大会屈指の右腕であるのは間違いない。

早実関東一高の東京対決は大いに期待されたが、予想外の凡戦に終わってしまった。早実のエース鈴木は初戦では好投したが、2回戦ではかなり打ち込まれ、今日の試合で完全にメッキがはがれてしまった。風貌、投法などが4年前の優勝投手、斉藤に似ていると前評判だけが先行したようだ。球威はないし、引き出しも小さい、それになんといっても風格が乏しく、相手に与える威圧感に欠けていた。

その一方の関東一高だが、今日の試合はどうやら勝ち取ったが、エースっxの荒れ球でなんとか早実打線を誤魔化したが、とても一流投手とは言えない体たらく。好調な打線が引っ張るにしても、この投手じゃ準々決勝、準決勝、決勝と、とてもじゃないが持つまい。それにしても、智辯、中京、広陵履正社と有力校が次々と敗退、呆気なく姿を消してしまったのは頂けない。現時点では、完投能力のある絶対的エースのいるチーム、そのエースの出来次第に左右される興南とか東海大相模、成田などは、乱戦の中で消えてしまいそうだ。