◆集い

早混の仲間たち

6月23日、第19回「森の歌の会」は無事終了した。1年に2回の開催だが、この集まりを楽しみにしている仲間が多いのは、幹事としても身に余る光栄だ。今回も16名が一堂に会し、60年前の青春に戻って、目を輝かせて談笑する光景はとても平均年齢74,5歳のジジババとは思えない。話していて目に浮かぶのは、いまの姿を通り越して、若かりし頃の面影である。そういう境地に達すると、しゃべる言葉も、いつの間にか学生言葉になっているのが微笑ましい。

思い起こせば、この会が発足以来レギュラー参加者だった20名前後から何人かが脱落している。亡くなったのは1人だけだが、アルツハイマー脳梗塞など、老人特有の病に冒され、3人が欠落している。この会はそもそも長年疎遠だった第9期、第10期の仲間たちが、一部8期生も含め、再び一堂に回することを目的として発足した。いってみれば、若気の過ちで、派閥抗争を繰り返した学生時代のわだかまりを解消したいという思いを優先したかったのである。

やってて、よかった。長年胸の奥でメラメラとくすぶっていたトラウマが一挙に解消できたからである。だが、その一方の旗頭であった9期の、もっとも熱心な参加者だった鈴木会長が不治の病に冒され、今後出席できなくなったのは返す返すも残念で、まさに忸怩たる思いである。そう思う一方の旗頭であったコチトラも透析を受ける身になっているんだから、何をか言わんやということになるが、老いという共通の悩みをしっかりと受け止め、例え一時的であるにしても、青春回帰できる場があるということは、今後の人生に、一層重みを増してくると思っている。

まあ、こうして偉そうに書いているが、体調不良をいいことに、数回前からわがにょうぼ殿に幹事仕事を一任している。とかく事務的処理だった開催案内の送付にしても、にょうぼ殿はきめ細かいフォローをきちんとやっているから、好評を博しているようだ。まあ、学生時代から、紀子さんあってのコチトラという風評が一般的だったから、仲間たちもかえって安心しているのだろう。とりわけ会計仕事に関しては、盤石の信頼を置いているようだ。何時までとは言えないけど、仲間たちが元気で語り合える場が長続きできるよう、切に祈っている。