◆手探り

ヤマアジサイ

豊洲への行き帰りに必ず渡らなければならないコチトラにとって鬼門と思っていた朝凪橋のきついスロープを、2日連続でトライしてみた。ここ3ケ月は豊洲への往路帰路とも、僅かな距離なのに、無料をいいことにバスに乗車していた。毎度乗るたんび、降りるたんびに、忸怩たる思いにさいなまれつつも、楽できる誘惑に身を委ねてきた。、自宅前にあるバス停の時刻表を見て、バスが近づいてくる表示を見てしまうと、乗らなきゃ損々という浅ましい思いにかられてしまうのである。

いつまでも、これではいけないと、取り敢ず帰路だけを歩いて帰ろうというトライだが、なにせ何ヶ月ぶりの行為であり、まさに恐る恐るといった体たらくであった。勾配が一番きつくなる橋の中央が最難関であったが、すり足忍び足でなんとかクリアーしてしまった。そうなると、2回目は精神的にも楽勝で、多少息は切れるもののすっかり自信がついてきた。そして、久しく利用しなかった4階への階段上りにも挑戦、3階当りで息が上がってきたが、深呼吸一番なんとかクリヤーしてしまった。

そして、きのうは、これも最初の冒険、透析後の外出にトライしてみた。まず豊洲周辺を歩き回り、息を整え、秋葉原の会場へ徒歩を運んでみた。これもうまくいった。たらふく食べ、ビールをジョッキ2杯飲み、友人たちと談笑を重ね、気分良く帰宅した。さすがに帰路は徒歩ではなくバス乗車と成ってしまったが。そして、きょう、順天堂病院眼科診察の帰路、かねてから考えていた花菖蒲見物にトライしたのである。東陽町駅から徒歩20分の行程だが、この距離を歩くことが隘路と成っていた。

結果、行って良かった。いままさに満開、今年一番と思える梅雨前の蒸し暑さの上、平日だったから人出も疎らで、まさに貸し切り状態、思うさま写真を撮りまくった。帰宅して歩数計を見ると8000歩を超えていた。もっとも帰りは疲れちゃって、ついついタクシーに乗ってしまったのが誤算だったが、これが徒歩だったら1万歩を超えていたに違いない。まあ、そんなこんなで、なまっていた身体を励まし、恐る恐るではあるが、普段の生活復帰を企んでいる。