サルビア

昨夜半過ぎ、遣らずの雨としてやり過ごすことが出来ないような、激しい通り雨が降った。風呂に入っていて、通路のコンクリートを叩く強い雨脚にビックリさせられた。一時的な驟雨のようだったが、お湿りとしては最適の雨だった。ここ何ヶ月か、生活環境の変化に合わせて、それまで育ぐくんできた生活慣習を変えつつある。うまく順応できるものはいいとしても、簡単にそうはいかない事も多い。

入浴などはその最たるもので、透析の日は入れないし、入れる日は、透析に使われている左手は、湯に浸からないように外に伸ばしている。なんとも不便なことだし、長年慣れ親しんできた熱湯入浴も、あまりよくないようだ。最近風呂に入っても恍惚の涙を流すような出会いは味わえない。汗ばむ前に湯から出てしまうからである。

ゆうべは久し振りに汗をかいた。思い切って熱湯との出会いを試してみたのである。左手は外に出したまま、肩まで浸かるという変則入浴法で、頭の先から汗がしたたり落ちるまで、ただただじっと我慢の子に徹してみた。ここ数ヶ月、汗をかく思いなんてしてなかったから、流石にこれまでより時間はかかった。それで、汗が額ににじみ出してきたときは、思わずやったって叫んでいたね。オレの身体から、いままで通り汗が出るんだと分かって、ほっとした。

好天に恵まれて、花を写して回る毎日だが、数日前、木場公園のラベンダーは竹の中で、鮮やかに咲いている赤い可憐な花を見つけシャッターを押した。見慣れない花なので掲示板を探したが見当たらない。家へ帰って花図鑑を片っ端から眺め回したけど出ていない。インターネットでラベンダー類、ミント類、薬草類、などと入力して探し回ったが分からない。

色々インターネットをいじっていたら、東北の大学が開いているサイトに行き会った。なんとはなしにページを繰っていたら、花探しの掲示板に行き渡った。「この花はなんという花ですか」と入力してメーリングすると不特定多数の人から回答が届く仕組みである。さっそくやってみた。もう1時間後には回答がのっていた。

その花は「サルビア・ミクロフィラ‘ホットリップス’」ではないでしょうかってね。嬉しかったね。そういうわけで、本日の1枚はサルビア「熱い唇」。