水無月6月

ヤマボウシ

きょうから6月、朝から爽やかな快晴で、梅雨の時期とは思えないからっとした好天だ。とはいえ、肌寒い日が続いているから、外出するのにも衣類の選択に苦労するんだから困っちゃう。とはいいながら、ここ数日は透析の合間を縫って、カメラ片手にあっちこっち歩き回っている。体調が徐々に戻っているのが実感できるのが嬉しいけど、まだまだおっかなびっくりで、5000歩以内に止めてはいるけどね。疲れはさほど感じないものの、左足脹ら脛当りが痛くなってくる。

透析っていうのは簡単に言えば、血液中の余分な塩分と水分を体外に排出することで、機能しなくなりつつある腎臓の代替え装置みたいなものだ。動物にとっては生きるためになくてはならない水と塩の取りすぎが腎臓病には最大の敵になるんだから、シャレにもならない。本来なら体内の不純物は小便として体外に排出されるのだが、小便の量と回数が少なくなったのは、紛れもない事実だ。以前は外出の際、ペットボトル1リットルを携行し、浴びるように飲んでいたが、それは控えるようになった。そういえば、もの凄い汗っかきだったけど、いまでは殆ど汗をかかない。やはり腎臓の機能が低下してしまったためだったんだ。

透析で一番問題なのは、身体に悪さをするカリウムとリンの存在らしい。カリウムといえば、野菜の殆どが有しているが、その取りすぎが害となるらしい。従って生野菜はすべて茹でこぼしにした後、食べるように指導されている。新鮮な野菜をわざわざ不味くして食べるんだから、おかしな話だが、中々慣れてこない。カリウムやリンなどは水より重いので、腎臓が弱くなってくると、小便として排出できなくなる。そこで、透析の登場となるのだが、血液中の水分をすべて出し切ったら、人間、干からびて死んじまうから、水分の除去もほどほどとなる。っていうことはカリウムやリンが体内に堆積して悪さをすることになる。

塩分を多く取ると、必然的にのどか乾くから、水を多く飲むようになる。だから、水分の摂取もホドホドにしなきゃならないし、塩分も極力薄くする。注意点はそれだけで、食生活も、以前に比べれば制約が緩くなった。なにを食べてもいいし、カロリーも蛋白質も常人並み摂取できるようになった。一日の塩分摂取量は、約6グラム、大さじ3/4相当、1回でも外食すると、3グラム前後摂取することになるから、あとの2食は塩分に留意しなければならないのが辛い。大好きな味噌汁は止めることにした、これも辛いね。