◆近況報告

コンペイトウ

1ケ月に渉る入院生活を終え、満を持しての退院のはずでありんした。入院生活での体験を面白い可笑しく伝えるべく、草稿も大量に用意し、準備万端のはずだった。だけど、退院して2週間、ちっとも気勢が上がらぬまま、無為な毎日を過ごしている。そりゃあそうかもしれない。体験入院で気楽に入ったのが1ケ月も拘束され、あまつさえ出された結論が思いもかけない透析生活とは!!

しばらくはショックの余り唖然とするばかり。これからの人生が機械相手の牢獄生活とはねえ。週に3回も拘束され、3時間も透析を受けないと余生を送れないなんて、なんて因果な人生なんだろうか。ある程度食べたいものを食べられるようになるという好条件はついていたものの、なるようにしかならないと、悩んだ末、自分を納得させての再スタートだったがね。

スタート早々、2本刺している針の1本から、内出血を起こす事態に遭遇した。余りに痛いので、ジッと我慢の子だったのを恥を忍んで痛いと叫んだら大騒ぎとなり、よくこの痛さを我慢できたわねとおだてられるやら叱られるの大騒動。結果は左の腕が丸太ん棒に太くなり、腕全体が内出血でドス紫に染まっていた。応急処置の結果事なきを得たが、2日ほど、痛さのせいで腕は上がらなかった。

いまじゃ痛みもなくなったが、腕は見るも無惨なクロ紫色のまんま、これがオレの腕かいといわんばかりのミジメな状態。せっかく盛り上げてきた機運も雲散霧氷、目下失意のどん底にいる。と言えば大袈裟になるが、やる気に水を差されたのは事実だ。おとついは透析が終わった直後に低血糖症状。なにせ、やることなすことが初めてのことばかりだから、すべてが試行錯誤、当分は他のことに気が回らない。っていうのもコジゼラ、コジバナなどの原稿執筆どころではない事の言い訳の材料に使いたかったってなこと。

まともな透析生活に間もなく戻れそうだから、そうじゃなくちゃ困っちゃうが、しばらくは合間合間の執筆になることをご勘弁願いたい。目下最大の格闘相手は、透析中の無聊を慰めようとして購入した「iPODnano」(今日売り出したiPADじゃあないよ)、なにせ初めての音楽録音の上に、動作がすべてフィンガー・タッチ。その微妙な感触が年寄りにはシンドイ。それでもなんとかだましだまし使えるようになったのは、まずヨシとするか。取り敢ず近況まで。