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カワズザクラ

最近テレビを見ていて、おや?って思うことがある。まさかって、この目を疑ったものだった。なんと、あのタモリがこともあろうに、消費者金融の大手「アコム」のCMに登場したことだ。消費者金融も過去の悪行をひた隠しし、あるいはくい改めて、大手銀行の傘下に入り、その看板の影に隠れていい子ブリを始めたのだ。その象徴がタモリのCM起用となったのか。テロップには堂々と東京三菱UHJグループと明記してある。世間体をよくするために、銀行が融資できない相手に迂回融資させるのだろう。アコムに融資することによってダブルの利益を上げることが出来るわけだ。

日本中央競馬会(JRA)は8日、クレジットカード決済で馬券を購入できるシステム「JRAダイレクト」を2011年春にスタートさせると発表した。インターネット環境のもと、パソコンを使って購入手続きをする。購入限度額やシステム利用料などの詳細は今後詰めていく。今のところ利用できるのは、JCBカード、三井住友カード、UCカードの3種類。海外では同様のシステムはあるが、日本国内ではJRAダイレクトが初めてになる。JRAも売り上げ不振が顕著となり、この方法を導入するんだろうが、射幸心を刺激して、悪貨が良貨を駆逐する先例とならなければいいが。

米政府の管理下で経営再建中の米保険大手AIGは8日、日本などで生命保険を手掛けるアリコを、米同業大手メットライフに約155億ドル(約1兆3950億円)で売却することで合意した、と発表した。アリコは日本をはじめ東欧や南米などで事業展開しているが、日本事業が全体の保険料等収入の約7割を占める。米証券大手リーマン・ブラザーズが倒産した直後の2008年9月に米政府の管理下に入ったAIGは、公的資金の返済のため、アリコを売却する方針を表明していた。

AIGは今月1日にも、傘下の香港の生命保険グループAIAを、同業の英大手プルデンシャルに355億ドル(約3兆1950億円)で売却すると発表したばかり。AIGは8日の発表で「アリコとAIAの売却だけで、500億ドル(約4兆5千億円)超相当の公的資金を返済できる」としている。両社の売却で、現金だけで計約315億ドル(約2兆8350億円)を手に入れることになったという。

アリコはなんとなく怪しい保険会社だった。CMではかっこいいことばかりいっているが、いざ、カタログや案内を取り寄せると、やたらと条件がついていて、複雑な仕組みになっている。そのくせ、一度でもコンタクトを取ると、さあ、大変、しつっこく電話勧誘やカタログ勧誘を繰り返す。さて、ご本家「AIG」も気になることがある。経営再建中だというのに、膨大な資金投下が必要となる、イングランド・プレミア・リーグマンチェスター・ユナイテッドへの広告投資は依然として続けている。 ルーニーベルバトフなどがグランドを駆けずり回るたんびに、いやでもAIGの3文字を見せられる仕組みだ。