◆ダービー

永代橋

第63回日本選手権競輪松戸競輪場で行われ、村上兄弟(京都)は32年ぶりに兄弟制覇という快挙を成し遂げた。弟の村上博幸が師と仰ぐ兄村上義弘の果敢な先行策に乗り、ゴール直前にチョイ差し、兄を2着に残す完全な兄弟制覇だった。冷たい風雨の中でのレースだったが、ナミダ、ナミダのゴールとなり、村上兄弟の魂がダービーの決勝という大舞台でアツく輝いた。

「キセキが起こりました」表彰式を終え、検車場に引きあげてきた村上義弘は開口一番にそう言った。G?の舞台で兄弟でワンツーを飾り、2着という結果にも満足した表情で語る。「自分の力を出し切るつもりでいたので、迷わず先行した。こういう機会は、そう簡単に実現できることじゃないと思うし、全力を出し切った。今日の2着は負けじゃなくて、二人でGPにという夢に近付いた1歩だと思います」

荒川区立第四峡田小学校では3年生の総合学習で、算盤を授業に取り上げている。それも、単なる算盤計算だけでなく、1桁に珠が10ケならんだものや黄色やオレンジといったカラフルな珠のものなど、様々なオリジナル作品が登場した。算盤を自分たちで作る狙いは位取りを学べることに加え、珠の数や色の塗り分け、計算方法をあれこれ考えることで、算盤の仕組みや構造、昔の人の知恵に興味や関心を持ってもらう意図がある。

今年で創立74年を迎える北区立谷端小学校はコチトラの母校、奇しくも昭和11年創立、同い年である。家から徒歩3分の至近距離だったが、この学校で授業を受けたのは、ほんの僅かだった。太平洋戦争の真っ直中、B29の格好な標的になり、全焼してしまったからだ。戦争が終わってからも、再建されるまで、近くの小学校、中学校の間借り授業が続いた。やっと戻れたのは小学6年の時だった。校長先生の家が小学校に隣接していたこと、正門前に銭湯があったことが奇妙に思い出される。

近年、新しい桜の名所として注目されている多摩森林科学園は八王子市廿里町にある。独立行政法人森林総合研究所多摩森林科学園は森林の動植物の生態に関する研究施設で、56ヘクタールある園内には、研究成果を展示する森の科学館、多くの栽培品種や全国の著名なサクラのクローン1700本が集められたサクラ保存林、620種の樹木が観察できる樹木園が一般に公開され、特にサクラの時期は多くの人たちで賑う。なお、文中に出てくる固有名詞、峡田は「はけた」、谷端は「やばた」、廿里は「とどり」と読む。