◆小春日和

夕焼け

きょうは朝から肌寒い一日となった。三寒四温っていうけれど、この時期は日毎夜毎温度が急変するから注意が肝要だ。本命の豊洲病院が未だにワクチンを入手できず、予定より大幅に遅れてしまったりして、なにかと気忙しかった新型インフルエンザの注射、思いがけず近くのクリニックで受けることが出来、まずは一安心。ただ、身体に疾患のある有資格照明を取るのに、豊洲病院で3時間もかかってしまったのには、怒りを通り越して呆れてしまったね。

きのうは、穏やかな日差しが差し込んだいい一日だった。小春日和の日溜まりの中で、ウツラウツラするのは最高の高揚感がある。12月にもなるのに、この慈愛深い陽の光に接していられるなんて、幸運としかいいようがない。ベランダが南に面しているので、お天道さんが移動するまでの時間は、その享受をなんとしても目一杯受けたいと常に思っている。普段世話になりっぱなし、愛用の毛布も、久し振りに日をたっぷり吸い込んで、嬉しそうだ。

タバコを切らしていたので、サンダルを突っかけ、ジャンパーを羽織って気軽に外へ出た。途端に日陰の通路に強い冬の風が襲いかかってきた。こちらは北側、この寒暖の差、まさに天国と地獄の差があるようだ。道端にはいろんな落葉が舞い散っている。いままで気付かなかったけど、こんなところにイチョウやカシワバフウがあったっけなんてことを教えてくれる。コンビニまでの道のりは僅かなものだが、逆風に逆らって歩くのは、けっこうきつい。

下のマゴが2歳の誕生日を迎えた。非常に聡明で愛嬌のある女の子だが、1ケ月ぶりのご対面とあっては、なじんでくれるにはそう簡単にはいかない。漸くなじんで歌に合わせて踊り出す頃には、別れの時間が迫ってくる。雰囲気で別れの時間が分かるらしいとみえて、悲しそうな顔をする。それを見るだけで、コチトラの涙腺がゆるんでくる。近くのバス停までお見送り、バスがやってきて、「ジージ、バイバイ」ってモミジのような手を振ってくれると、またしても涙腺がゆるんで来た。