◆献金問題

イロハカエデ

鳩山由紀夫首相の献金問題だが、自民党がまるで猫の首を取ったように大喜び、その問題追及に集中するため、国会の審議にも欠席するなどの愚挙をやらかしている。そもそも、どういう意図なのか知らないが、本来なら政府筋であるはずの検察庁幹部から、意図的に、毎日のように、小出しに情報が漏洩し朝日新聞などは、その情報を嬉々として取り上げ、なんの批判もなく特ダネ扱いしている有様だ。

そうした検察上層部の意図するものがなんなのか、それを解明しようという動きもないままに垂れ流すだけである。母親が息子に献金するのに、兄だけではなく弟にだってするだろうなんて、常識あるものなら誰だって疑うだろう。そうした問題を素通りして、民主党を攻撃していたら、案の定、弟にも同額の献金が為されていたという情報がまたもやリークされてきた。しかも、鳩山首相が直接関与したという疑惑もうすれ、検察当局は立件を見送るという情報も流れてきた。

こうした一連の動きはなにを意味するのだろう。小出しに情報をクリークし、騒ぎを大きくした上で、自民党の鳩山議員に対する献金もリークし、その一方で、立件を見送るという話だからしまらない。新聞社連中はリークされた情報を横流しするだけだからいいが、ここ数日の鳩山首相のテンションの低さ、こんな状態で、国家の一大事を解決できるのだろうか、不安ばかりが残ってしまう。

元々、この件は自民党の悪徳議員が群がった汚職事件などと違って、自分の金を自分の政治資金として使っただけの話である。汚れた金は一切無し、ただ、庶民感覚からすれば、とてつもない大金が親の深情けで、ボンボン議員の知らない間に投入されていただけの話である。それにしても遠山法相は、この間なにか手を打っていたのだろうか。いってみれば部下の身内による反乱を徒に看過していたのだろうか。とにかく影さえ見えてこない大臣様ではある。

一方、亀井金融相の暴走が止まらない。民主党がしがみついているマニュフェスト
をあざ笑うように、次々と自身の公約を勝手気ままに操り、挙げ句の果てに堂々たる天下りさえ実現してしまった。それも小沢幹事長とも親しかった斉藤元財務次官の登用である。どうだ、文句あるかっていった勢いである。公家集団である民主党の面々をはなから嘗めきった言動だ。この獅子身中の虫をどういかすのか、鳩山首相や、政府首脳ではとても対抗できそうもない。参院選挙で大勝し、単独政権の樹立しか道は開けそうもないね。