◆動植物の和名

ツタ

漢字博士を自認しているコチトラだが、最近はやりのクイズ番組で出される漢字の難読度はかなりマニアックなものが多くなった。段々と読めない漢字が増えるにつけ、読めないのが口惜しくて切歯扼腕させられている。負け惜しみじゃあないが、漢字書き取りさえなけりゃあ、漢検一級の腕前あると自認しているだけに、尚更だ。なにせ漢字書き取りは全く駄目、パソコンの影響で字を書くことが極端に減っているから、書けて当り前の漢字でさえ、往々にして書けなくなっている。その一方で記憶力の退化は著しいから、難読漢字の書き方の学習なんて、まるで覚束ないわけで。

いずれにせよ、これら難読漢字の多くは、外来語を中国で当て字された類のものが多いので、極めて難解なものとなる。同じアジアの国といっても、文化が全く違うのだから、理解の仕様もない。とりわけ弱いのは、植物、食物、動物の類で、その意訳には手も足も出ない。さて、そこでこれまで読めなかった難読漢字を次に列記してみる。お試しあれ。

果物・野菜などでの難読漢字は次の通り。「葡萄柚黄」「蕃石榴」「蕃瓜樹」「鰐梨」「鳳梨」「五剣子」「芹菜」「火龍果」「萵苣」「茫果」「甘蕉」「甜瓜」「苹果」「西米」(グレープフルーツ、グァバ、パパイヤ、アボガド、パイナップル、スターフルーツ、セロリ、ドラゴンフルーツ、レタス、マンゴー、バナナ、メロン、リンゴ、ウド)。

花では「鬱金香」「麝香豌豆」「石竹」「不知奈」「牽牛花」「一夜草」「三味線草」「雁紅紅」「葉鶏頭」(チューリップ、スイトピー、ナデシコタンポポアサガオ、スミレ、ウド、ハゲイトウカマツカ)。葉鶏頭はハゲイトウが正しい読み方だが、カマツカという読み方もあるという例である。

小動物・昆虫類では「金牛児」「金亀子」「紅娘」「豆娘」「天牛」「馬大頭」「寒蝉」「管巻」「細蟹」「壁虎」「石音子」「八脚子」「水爬虫」「蝟」「蚰」「竜蝨」(コガネムシコガネムシテントウムシイトトンボ、カミキリムシ、オニヤンマ、ツクツクボウシ、クツワムシ、クモ、ヤモリ、トカゲ、ダニ、タガメハリネズミゲジゲジゲンゴロウ)。

魚介類では「小鰭」「石決明」「石斑魚」「春告魚」「魚虎」「石首魚」「氷下魚」「大鮃」「海鰻」「鮎並」「海馬」「海月」「海鼠」(コハダ、アワビ、ウグイ、メバル、ハリセンボン、イシモチ、コマイ、オヒョウ、アナゴ、アイナメタツノオトシゴ、クラゲ、ナマコ)。