◆ついてる

ガーディニングショーより

迷走台風による寒波で、おとといは終日、篠つく雨、気温もぐっと下がり肌寒い一日だった。一夜明けたきのうは一陽来復、ガラリと変わって、朝から雲一つないピーカン、強い太陽の光が目にまぶしい。きょうは朝から縁起がいいと思っていたが、出掛けてみて、さらにその意を強くした。

っていうのも、バスの一番前の特等席に座れたこと、そして、バスが走り出すと、まさにノンストップ走行、とにかく信号に引っかからないのである。むろんバス停には止まるわけだが、そのマイナス部分でさえプラス要因となる。バスが走り出すと、信号が青に変わる。右折ラインに並んだ途端、右折信号が青に変わる。そんな調子で、豊洲交差点、晴海一丁目交差点、月島交差点、勝ちどき交差点と快進撃は続き、勝鬨橋もすんなり通過、最後は鬼門である築地の交差点で漸くストップとなった。

なにせ、この交差点は日本でも有数の渋滞地域、普段では信号待ちが3ー4回は当たり前田のクラッカー、そこをたったの1回待ちで通過できたんだから、つきも本物だ。銀座4丁目、数寄屋橋もスムースに通過、西銀座6丁目でバスを降りる。シャバダバダー、スカっとさわやかコカコーラ、ファイト一発オロナイン、気分爽快、ルンルン気分で歩き出す。いつも不機嫌そうな顔してハンドルを握っている運転手さんも、心なしか、唇がほころび、上機嫌のようだった。そりゃそうだろう、こんな幸運なんて滅多に味わえるもんではないものね。まさにモーゼの十戒の再現みたいなもんだもの、イヤー応えられない快感だったね。

話はガラリと変わる。見るとのなしに見せられているCM、ここんとこ無闇矢鱈と目につくっていうか、耳障りなのがニッサンデューダのCM、「おかいどき」という言葉をしつっこく使う。たんびに「おかいどく」の間違いじゃないかって思わされる。たった「き」と「く」の違いだけなんだけど、「お買い時」と「お買い得」では、意味はかなり違うだよなあ。どっちが正しいのか、いつも思案にふけっちゃう。

さて、きょうの御利益っていうと、なにがあったっけな。日比谷公園でいい写真が一杯撮れたこと、晩飯のおかず、イカフライが滅法うまかったこと、深夜に見たイングランド・サッカー、マンチェスター・ユナイテッドとリパプールのまれに見る激闘、快い寝覚め、そんな程度であったけど。