◆雑学ブーム

お手玉

最近の漢字ブームは凄まじい物だが、テレビでも各局が同じようなひな壇芸人を集めて、競い合っている。原則として民間放送はCMの合間に放映されてる感じがイヤでしょうがないから、ほとんど見ないけれど、漢字や雑学番組となれば別腹だ。だけど、同じようなメンバーが争うんだから、興を殺がれるのも当然だが、ややマネリ化しているのも事実のようだ。

漢字といえば男性なら宇治原史規やくみつる、女性なら宮崎美子有賀さつき、雑学は男性なら伊集院光、女性なら麻木久仁子、豊富な知識の持ち主は東貴博など。このような番組がなかったら、宇治原なんて知る機会もなかったね。漫才が本業だそうだけど、華がない上に、面白いギャグがあるわけじゃあない、その下手さ加減といったら、これがプロの話芸かとあきれ返ってしまうお粗末さだ。

麻木久仁子は変に自信満々でふてぶてしいのが厭味だ。レギュラー番組を降ろされ、路頭に迷いそうなときに、まさに神の助け、思わぬブームに恵まれ女王の地位を得た。ま、しかし、一生懸命勉強して知識を習得しているなといった、プロとしての意地みたいなものはある。東大とか京大現役またはOBといった、美人女性がやたらと登場してくるが、この貫禄と自信の前には勝てそうもない。

伊集院光は知識も豊富だが、獲物を見つける猟師のような勘の鋭さが売り物だ。チ−ムの一員として登場する時こそ、かれの真価が発揮される。一か八かの選択が実に的確なのが素晴らしい。宮崎美子は終始控えめな態度で目立たないが、まさに隠れた女王といった存在だ。応用問題に弱いのが愛嬌だが、漢字、雑学知識が豊富だ。これも勉強の跡が歴然と見て取れる。

東貴博は売れない漫才師だったが、一念発起して、雑学に挑戦して猛勉強したらしい。その成果が歴然と出ているが、なにせ、めくら暗記の類、宮崎同様応用問題に弱い。品川庄司の品川は最近、猛勉強を重ね上昇機運にあるが、その機に乗じた要領の良さ、自分の頭の良さを喧伝する態度が、器の小ささを目立たせ厭味となっている。有賀さつきはフジアナの時代はオバカキャラだったが、あまたの人生体験を経て、漢字特に書き取り問題では、王者やくみつるを凌駕する程の実力を付けてきた。ただ、一本調子で、ひねった問題には苦戦しているようだ。