◆キャンパス

芝浦工大豊洲キャンパス

だいぶ前になるが、森の歌の会が早稲田の杜であった。今回から午後1時に変更になったわけだが、幹事としては早めに一定なけりゃならない。とにかくメンバーも年寄りが多くなってきたから、30分も前から到着している猛者もいるくらいだ。それで、こちらもかなり早く家を出たのだが、なにせ交通至便な土地柄、1時間も早い時間に現場に着いてしまった。むろん中を見渡しても誰も来ていない。しょうがないから、早稲田キャンパスをそぞろ歩くことにした。

折しも、正午ちょっと過ぎ、昼下がりのキャンバスは若い人いきれでムンムンとしており、まるで雑踏する銀座通りを歩いているような錯覚に捕らわれた。いろんな人種(といっても国際的な意味ではない)が行き交い、学生相手の呼び込みがけっこう派手に行われている。呼び込み役はといえば、銀座のホステスみたいに格好良い長身の女子学生たちで、これが馴れない目にはものすごく目立つ。

ついには暇潰しに、目立っている何人かターゲットを定め、連写を開始した。ほんと、昔でいう8等身、小さな顔、目立つ化粧、自由闊達なコスチューム、これがほんとに早稲田の学生なんかって思う艶やかさである。声をかけられた男子学生のなんともガキぽい仕草、イモ、地味目、元気のなさ。まるでキャンパスを、ノビノビと歩く派手な女子学生。若い男の子の元気のなさが指摘される昨今だが、なるほど、さもありなんって思ったね。いやー、女は強くなったなあ。

肉食系の女子と草食系の団子、もとえ男子、早稲田のキャンバスはすっかりオンナどもに占拠されちまったようだ。なんて書いていたら、<早稲田大の投資サークルOBを中心とする投資集団がインターネットの株取引で見せかけの買い注文を出して上場企業の株価を不正につり上げていた事件で、東京地検特捜部は29日、同大OBら3人を、証券取引法の疑いで逮捕した>の記事。事の善悪はともかくとして、ふーん、肉食系の男子もいるんだなあって感慨を新たにした。

最近町中を歩いていると、若い女性が首からデジカメ一眼レフを首からぶら下げているのが目につく。また公園などに行くと、中年女性が重い一眼レフを首からぶら下げ、片一方の手にはやはり重そうな三脚を持っている。本格的装備だから、さぞかし立派な写真を撮れることだろう。

一眼レフ願望はずっと以前から持っていたが、価格が高いのと、交換レンズの取り替えが面倒ということもあって、ずっとためらっていた。そこへ価格の下落と、軽く小さいデジカメ一眼レフの登場である。まさに、待てば海路の日和とは、である。大きく心を動かされたが、やはり従来通りデジカメ1本で行くことにした。高級なカメラを使えばもっといい写真も撮れるだろう。だけど、それじゃあ面白くない。自分のデジカメの持っている機能をフル活動して、目一杯の写真を撮った方が面白いと結論づけた。