◆ベルリン・フィル

秘密の場所

世界トップクラスのオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターに、ドイツ在住のバイオリニスト樫本大進(30)が就任することが内定した。日本の所属事務所に18日に入った連絡で明らかになった。ベルリン・フィルの日本人コンサートマスターは、今年退任した安永徹さんに次いで2人目。事務所によると、近く契約を結び、正式発表される。試用期間の後、楽団員の3分の2以上の賛同を得て正式に就任することになる。同フィルには3人のコンサートマスターがいるが、83年から務めていた安永さんの退任に伴って今回、審査が行われていた。

樫本さんはロンドン生まれ。ドイツ・リューベック音楽院でザハール・ブロン氏に師事。17歳だった96年にロン・ティボー国際コンクールで優勝するなど、主要な国際コンクールを制覇していた。まさに快挙といえるだろうね。ベルリン・フィルには日本人の団員として、ビオラのサブコン・清水直子がいる。まあまあの美形だが、演奏時のオーバーアクションがちょっと気になる。最近の映像によると、第1列から第2列に下がっているようだ。他にも第1ヴァイオリンに眼鏡のブスがいる。

ベルリン・フィルのメンバーが国際的なのに反して、名門ウイーン・フィルは相変わらず頑固な政策をとっているらしいね。採用されるのは主にウィーン国立音楽大学出身で、しかも先輩団員から直接指導を受けている(多くの団員は演奏活動のかたわらウィーン国立音楽大学で教鞭をとっている)。採用される前から補助団員としてウィーン・フィルの演奏に参加している者が半数以上である。

ウィーン・フィルの高い演奏水準の維持は演奏者の性別や民族といった均一性によるところが大きいと言われていた。1990年代まではオーストリア(ドイツ)人または旧ハプスブルク帝国支配地域出身の男性にほぼ限定されており(ドイツ人でもプロイセン系は指揮者も含めて敬遠されがちだった)、こうした傾向が社会的に批判されることもしばしばだった。しかし、1997年に女性ハープ奏者アンナ・レルケスを採用したのを皮切りに、女性楽員が徐々に増加している。とはいえサラファン、最近の映像を見ても女性の奏者はほんの僅かしかいない。

ウィーン国立歌劇場のオーケストラであるウィーン国立歌劇場管弦楽団の団員のうち、入団を認められた者が自主運営団体たるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を構成する。当然、ウィーン国立歌劇場管弦楽団員であってもウィーン・フィルハーモニー管弦楽団員ではない者もいる。ちなみに歌劇場のオーケストラは6管編成・150名ほどだが、ウイーン・フィルのメンバーは5管編成・120人ほどである。大型の編成を求められる曲(マーラーなど)では国立歌劇場の団員もエキストラとして出演する場合もある。