◆さらせん

アジサイ

第一生命が22日発表した「サラリーマン川柳コンクール」のベスト10で、妻の体形を、人気歌手グループとアニメ映画の名前を使って嘆いた作品が1位に選ばれた。今回は「朝バナナ 効果があったの お店だけ」(4位)、「胸よりも 前に出るなと 腹に言う」(9位)など、健康や「メタボ」にまつわる4作品がベスト10入り。一方で、「久しぶり ハローワークで 同窓会」(2位)など不況やリストラを嘆く作品は、2作品だった。今年2月に選ばれた入選100作品を対象に人気投票が行われ、全国から約10万票が寄せられた。

 ◆ベスト10◆

 第一位 しゅうち心 なくした妻は ポーニョポニョ 

 第二位 久しぶり ハローワークで 同窓会 

 第三位 ぼくの嫁 国産なのに 毒がある 

 第四位 朝バナナ 効果があったの お店だけ 

 第五位 やせたのは 一緒に歩いた 犬の方 

 第六位 「ストレスか?」 聞かれる上司が その原因 

 第七位 コスト下げ やる気も一緒に 下げられる 

 第七位 「パパが(・)いい!」 それがいつしか 「パパは(・)いい」 

 第九位 胸よりも 前に出るなと 腹に言う 

 第十位 篤姫に 仕切らせたいな 国会を )

大ヒットとなった宮崎駿監督のアニメ映画「崖の上のポニョ」と人気ユニット「羞恥心」をもじって、太る一方の妻を皮肉った作品が1位に選ばれた。不況を反映し、「久しぶり ハローワークで 同窓会」(2位)、「『ストレスか?』 聞かれる上司が その原因」(6位)、「コスト下げ やる気も一緒に 下げられる」(7位)など、厳しさを増す雇用情勢や、切羽詰まった職場の様子を描いた作品が目立った。

またダイエットや健康ブームの影響を受けた作品も上位に。「朝バナナ 効果があったの お店だけ」(4位)、「やせたのは 一緒に歩いた 犬の方」(5位)など、思い通りにやせられない現実を嘆く作品が人気を集めた。政局の混乱に嫌気が差して大河ドラマの主役に期待を託す「篤姫に 仕切らせたいな 国会を」(10位)も入選した。

毎年恒例のサラセンだが、年々マンネリ化しちゃって、鮮度が失われているのは残念だね。サラリーマン総受難の大不況のさなか、世の中をおちょくる姿勢も、迫力も減退しているのはしょうがない。まず、自分の身が危ないんだから、呑気に他人や世相をからかってはいられないもんね。