◆読書三昧

バラ

読書三昧というと、ちと大袈裟になるが、テレビのゴールデンタイムに見たいものがないと、テレビを消して読書にふける。テレビのことだが、最近では、合間に放映されるCMの多さに辟易され、CMの煩わしさがないNHKの5系統をもっぱり見る習慣がついてしまった。民放はどの番組でもくだらない内容で大袈裟に騒ぐ手のものが流行っているが、これなんか単なる騒音にしか過ぎない。ま、クイズ番組以外は、民放はほぼシャットアウト状態である。

ところで読書だが、イケショウなど、主立った作家の時代小説はほぼ読み終わったと思っている。そこで時代小説や推理小説の新人・中堅クラスに範囲を広げている。ただ、彼らについてはどういう作品があり、どんな内容なのかが分からない。そこで、活用するのがアマゾンだ。例えば、山本一力と検索すると、かれの全作品が次々と出てくる。書評欄が充実しているので、それを熟読し、ある程度の候補を絞る。次にブックオフを開き、同様な方法で、カレの全作品を出し、気に入ったもので古本で買えるものを抽出する。

ブックオフは合計1500円以上の買い上げは、送料無料となるから、1500円をめどに購入本数を決める。文庫本で平均300円前後だから、5冊以上となる。中古品の在庫がないときは新刊の文庫本を加え、全部が新品しかない場合は同じく1500円以上だと送料が無料となるアマゾンに発注する。その理由は、原則としてブックオフには新刊がなく、納期が遅れるからだ。アマゾンに新刊を注文すると、週に1回の割合で、注文した本と同傾向の本を推奨するメールが届く。これが、けっこう利用価値があるのだ。いまどんな本が売れているかの情報も入ってくるのも有り難い。

これまで読んだ作家はほとんどが、いわゆる推理小説の範疇に入る作家ばかり。西洋かぶれしていた頃、日本の推理小説をバカにしていたから、っていうことは殆ど読んでいないわけだから、選択の範囲は広い。これまで読んできた作家というと、東野圭吾横山秀夫、海藤尊、佐々木譲黒川博行東直己垣根涼介、奥田英郎、岡島二人、萩原浩、福井晴敏、真保裕などだが、原則として女流作家は除外している。

一作家当り3−7冊当りをまとめ読みするわけだが、中々当りがこない。つまり、自分なりの評価基準をABCの三段階に置いてみると、A評価できる作品はほんのわずか、ましてA評価できる作家は数えるほどしかいない。A評価は黒川博行佐々木譲の二人、B評価は東野圭吾、真保裕。選考基準としてシリアス物は嫌いだから、端から除外している。