◆知らなかった

豊洲駅

漢字の部首の一つに「しんにゅう」があるが、この「しんにゅう」も漢字によって「一点」と「二点」とに使い分けをされているとは知らなかった。「道」「遅」「通」「速」「選」など一般の日常生活に使用される常用漢字には「一点しんにゅう」が、「辻」「迂」「腿」「槌」などの常用漢字以外の表外漢字には「二点しんにゅう」が使われている。

しんにゅうは「二点」が字形といわれているが、日本では戦後に定めた当用漢字(現在は常用漢字)は一点とした。そのために一点と二点が混在するようになったという。常用漢字の見直しを進めている文化庁文化審議会は、新たに常用漢字に追加したいとする191字の中に「謎」「遡」「遜」の3文字を入れ、二点しんにゅうのままにするという。

そうなると大変なのは学校などで、大混乱が生じそうだ。児童や生徒から一点と二点が混在している理由を聞かれた時に、先生はどう答えるのだろうか。疑問はつきないよねえ。ちょっと調べてみたが、前記「辻」などや、遡及、謙遜、謎以外にも急遽、逗子、逍遙、逼迫、遁走、釈迦、急遽、遡及などがある。知らなかったねえ、もっとも間違いではないようだが、分かってみれば気になるよなあ。

愛媛、岐阜、大阪、栃木、埼玉、日本の都道府県名の中で、愛媛の媛、岐阜の阜、大阪の阪、栃木の栃、埼玉の埼は普通には使わない特殊な漢字である。おかしな話だが、普段使われてないから、常用漢字には入っていない文字もある。つまり、常用とはいっても、固有名詞(人名・地名等)を対象としないから、このほかにも、「藤」「岡」などは含まず、「個々の事情に応じて適切な考慮を加える余地のあるものである」とある。

栃木については面白い話しが残っている。そもそも、栃木という県名は栃木町(現栃木市)の名をとったものだが、この栃木という表記は誤字がそのまんま正式な都市名と県名になったという珍しいケースなのだ。そもそも、当時の漢字には栃という文字は含まれていなかった。だから、栃木県が成立した当初はトチギは「橡木」、あるいは「杤木」と表記されていた。ところが、県の役人が県の公式文書に「杤木」と記そうとして「栃木」と書いてしまった。それがきっかけとなって「栃」という字が使われるようになった。混乱期故の出来事だが、笑っちゃうね。

漢字の部首の一つに「しんにゅう」があるが、この「しんにゅう」も漢字によって「一点」と「二点」とに使い分けをされているとは知らなかった。「道」「遅」「通」「速」「選」など一般の日常生活に使用される常用漢字には「一点しんにゅう」が、「辻」「迂」「腿」「槌」などの常用漢字以外の表外漢字には「二点しんにゅう」が使われている。

しんにゅうは「二点」が字形といわれているが、日本では戦後に定めた当用漢字(現在は常用漢字)は一点とした。そのために一点と二点が混在するようになったという。常用漢字の見直しを進めている文化庁文化審議会は、新たに常用漢字に追加したいとする191字の中に「謎」「遡」「遜」の3文字を入れ、二点しんにゅうのままにするという。

そうなると大変なのは学校などで、大混乱が生じそうだ。児童や生徒から一点と二点が混在している理由を聞かれた時に、先生はどう答えるのだろうか。疑問はつきないよねえ。ちょっと調べてみたが、前記「辻」などや、遡及、謙遜、謎以外にも急遽、逗子、逍遙、逼迫、遁走、釈迦、急遽、遡及などがある。知らなかったねえ、もっとも間違いではないようだが、分かってみれば気になるよなあ。

愛媛、岐阜、大阪、栃木、埼玉、日本の都道府県名の中で、愛媛の媛、岐阜の阜、大阪の阪、栃木の栃、埼玉の埼は普通には使わない特殊な漢字である。おかしな話だが、普段使われてないから、常用漢字には入っていない文字もある。つまり、常用とはいっても、固有名詞(人名・地名等)を対象としないから、このほかにも、「藤」「岡」などは含まず、「個々の事情に応じて適切な考慮を加える余地のあるものである」とある。

栃木については面白い話しが残っている。そもそも、栃木という県名は栃木町(現栃木市)の名をとったものだが、この栃木という表記は誤字がそのまんま正式な都市名と県名になったという珍しいケースなのだ。そもそも、当時の漢字には栃という文字は含まれていなかった。だから、栃木県が成立した当初はトチギは「橡木」、あるいは「杤木」と表記されていた。ところが、県の役人が県の公式文書に「杤木」と記そうとして「栃木」と書いてしまった。それがきっかけとなって「栃」という字が使われるようになった。混乱期故の出来事だが、笑っちゃうね。