◆季節の変り目

フクロクジュ

一昨日久しぶりに雨が降った。天気予報によると、約10日振りの雨だったらしい。それも大雨ならともかく、そぼ降るような雨だったけど、とにかくお湿りがあったのは事実、植物も息を吹き返したようだ。それにしても、今年は晩春とか麦秋といった季節を一気に通り越して、瞬く間に初夏になってしまった。まだ冬着からの切り替えがされてないから、外出するたんびに着るものに気を配らなければならない。

きのう、新宿御苑へ行ってきたが、驚いたことにサクラはもう終わりに近かったね。ツボミを付けてから咲くまでが長すぎたソメイヨシノが、あっという間に散ってしまったと思ったら、いつもなら4月末頃が見頃だった八重桜が狂ったように咲き出した。きのうの状態だと、ミドリの桜ギョイコウ、キイロの桜ウコンも、散る寸前にハナビラを彩るアカのラインがはっきりと出ていた。

きのうはカンカン照りの上に強風が吹き荒れ、最悪の一日だった。強風に煽られて、木の枝が激しく揺れるから、写真を撮るには最悪の状態、シャッターチャンスなんてないに等しい。その上、光りが夏日のように強烈だったから、日の当たる部分はハレーションを起こして、白っちゃける。数打ちゃ当たるとばかり、滅茶撮りしたが、帰ってから見てみると、満足できる写真は数少なかった。

ただ、まだ見られないと思った晩春の菊桜「梅護寺数珠掛桜」と一重咲きと八重咲きが交わる純白の「御所見返り桜」、淡紅色の大輪八重桜「松月」に会えたのは嬉しかったね。ただ、大木の数珠掛桜はともかくとして、日陰に植えられている見返り桜と、歩道際にある低木の松月は、すっかり衰えていて、間もなく見納めになりそうな雰囲気だったね。

あっという間に桜の季節が終わり、なんか呆然とした気持ちである。例年なら、これから忙しくなるはずだったのに、この空白をどう埋めようかって、悩んでしまう。NFLも9月までお預けだし、プロ野球はつまらないし、NBAはあんまり興味はない。NHKの音楽番組は4月から再編されて、すっかり分からなくなっちゃった。

唯一楽しみなのは、サッカー「イングランド・プレミアリーグ」、シーズン末
を迎え、4強の激突が毎週見られるのは、本当に素晴らしい。技術と体力を駆使した格闘技、そして、スピード感溢れる展開とスリリングなゴール・シーン。4強のどんじりながら、怪我で休んでいた、シェスク・カブレラスが復帰してから、ご贔屓の「アーセナル」が俄然強くなってきた。最後のどんでん返しを楽しみにしている。