◆訃報
気にはしていないつもりでも、なんとなく憑かれたように見入ってしまうのが、訃報欄、新聞によってはお悔やみ欄である。80才以上の長寿を全うした人物だったら、なんとなくほっとし、この年なら止むを得まいってなんとなく納得する。ところが自分と同世代とか年下の人の訃報を見ると、ついつい熱心に見入ってしまう。年齢は幾つだったか、死因はなんだったのかが興味の中心となる。
大木 実(俳優)3月30日すい臓がんのため病院で死去、85歳。
金田 龍之介(俳優)31日慢性腎不全のため病院で死去、80歳。
中西 勝巳(元プロ野球投手)29日胃がんのため病院で死去、73歳。
吉村信良(前全日本合唱連盟理事長)31日慢性腎不全で死去、76歳。
藤間紫(日本舞踊紫派藤間流家元で俳優)27日、肝硬変で死去、85歳。
遠藤幸雄(元体操選手・金メダリスト)25日、食道がんで死去、72歳。
青井達也(日本ラグビー協会顧問)22日、脳梗塞で死去、76歳。
ざっと見ても、この盛況ぶりである。膵臓がん、胃がん、食道がん、慢性腎不全、肝硬変、脳梗塞と死因も多彩だが、いずれも成人病として認識されているダレでも罹りやすい病気である。慢性肝不全は透析患者の行き着く最後の場所だし、がん、脳梗塞、心筋梗塞は三大疾病だし、難病というのはなさそうだね。
遠藤選手なんか老け顔だったし、まさか同い年とは思っていなかった。かなり心が痛む年齢ではある。コチトラが遊び呆けていたとき、切磋琢磨して見事な栄光を勝ち得たんだろうけど、死ぬのが先だったというのは、考えてみれば間尺に合わないよな。