◆桜前線

シモクレン

東京マラソン2009」が22日に開催されるのに伴い、警視庁は同日朝から、コース上の中央通りや晴海通りなど都心の主要道路で最大6時間以上の交通規制を実施する。6時間の通行止めとなるのは、春海橋西から東雲までの晴海通りで、規制は午前10時から始まる。また、銀座4丁目交差点から日本橋までの中央通りと、日本橋から茅場町までの永代通りでは、同9時半頃から約5時間半の通行止めとなる。

ずいぶん大ごとなマラソンになるようだが、晴海通りの豊洲周辺もコースになっているので、暇潰しにでかけてみるか。イベントとして、豊洲の外れ辺りで、よさこいソーランの踊りもあるようなので、これもチョビット楽しみだ。タレントの安田美沙子魔裟斗らが参加するらしいが、フルマラソンにエントリーしていた第64代横綱・曙はドクターストップにより、欠場することが発表された。だけど、小雨が降っているし、寝坊してしまったのでテレビ観戦に変えちゃった。

東京管区気象台は21日午前、東京都内でソメイヨシノの開花を観測したと発表した。平年より7日早く、昨年より1日早い開花という。指標となる東京都千代田区靖国神社の境内で5輪から6輪以上開いた状態になったという。いよいよ春たけなわといったところだが、きのう皇居周辺を歩いた限りでは、ソメイヨシノの蕾はまだ小さくて、満開までチョット時間がかかりそうな気がする。案外早そうなのがシダレザクラエドヒガン、ヨウコウ、新宿御苑では来週満開になるだろう。

いま満開なのは、ハクモクレン、シモクレン、コブシ、サンシュ、ヒゴミズキ、マンサク、アセビユキヤナギ、ボケ。とりわけ目立っているのは新宿御苑の何カ所にあるハクモクレンの大木、枝一杯にたわわと花を咲かせ、天高く周囲を睥睨する姿は一段と目立っており、蝟集する人の数も半端じゃない。ここのモクレンは近くで眺めるよりも、遠くから眺める雪山のような風情がいい。シモクレンが群生しているのが千鳥ヶ淵交差点に面する区立公園、千鳥ヶ淵のサクラ見物についつい見落とされてしまうが、好事家垂涎の場所である。ただただ見事というしかない。

コブシが外を飛び交うトンビのように華やかに咲いているのが、千鳥ヶ淵から代官町方面に向かう土手の辺り。道路を隔てた皇居の緑をバックに、ムラサキの筋が浮き出た鮮やかなシロが 浮き上がる。この道路を下っていくと、いつも人が群がっているシダレザクラの群生地がある。ここのシダレは見事だが、群がっている人の姿が邪魔っ気で、いい写真が撮れないのが難点である。