◆ごみごみ

篝り花

季節は確実に移っているね。昼過ぎまで室内に差し込んでいた朝日は、ほんのお愛想程度には顔をのぞかせるが、そそくさと逃げ出していく。大好きだった小春日和の快さ、けだるさはもう味わえなくなってしまった。そう、春がやってきちゃったんだ。待ちかねた春ではあるんだけど、いざ来てみれば、過ぎ去って行った小春日和や冬うららが懐かしい。

朝パソコンを開こうとすると、パソコンや机の上は落下菌で溢れかえっている。どちらも素材が黒だから、目立つ、目立つ。やはり気になるからダスキンを使ったりしながら清掃するわけだが、パソコンの溝の中にまで入り込んでいて、表面の汚れを取るだけで終わってしまうことも多い。パソコンに向かうたんびに、よくもまあ、こう性懲りもなくチリが積もってくれるもんだって呆れている。まさに、ほこり高い男の面目躍如といったところか。

でも、これまでもっと劣化した部屋や自然の中を生きてきた。今では駆除されただろう悪性のゴミを毎日のように吸い込み、それでも元気に生きてきた。にょうぼは掃除機をブーブー鳴らしながら、収まっているゴミを再び舞いあげるなんて無駄なことを一生懸命にやっているが、コチトラにいわせれば、ゴミを吸いこむより、巻き上げる量の方がはるかに多い。

体調のバロメーターを量るだなんて、言い訳しながら、相変わらずタバコを吸ったり止めたりしている。なんとも意志薄弱の体たらくだが、苦吟しながらブログを書いていると、ついつい吸わなくてもいいタバコに手を出している。この場合はちっとも旨くはないんだから、止めなきゃ生けないと思いつつ、いつのまにか手を出している。持病の一つであるCOPDは喫煙者しか罹らない呼吸器系の病気だが、いまさら止めてみたって、くその役にもたたない、なんて強がって見せたりして。