◆陰謀

揖斐や公会堂

2007年3月のダイア改正から、JR東日本では、新幹線や特急の喫煙車両を全廃したが、同様に、JR北海道JR九州でも、特急の喫煙車両がほぼなくなった。タクシー禁煙が、急速に進み始めている。

2007年5月に、名古屋とその周辺のタクシー8,200台が全面禁煙となった。2007年9月では、タクシー全面禁煙は、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、富山県、長野県、山梨県静岡県、愛知県、岐阜県岡山県高知県大分県などでも実施(予定)している。

いまじゃあ、タバコを吸うとなると、まるで蛇蝎のごとき扱いをされ、喫煙者は人目忍んで吸うなんて状況に追いやられている。晴海トリトン日比谷公園のように、喫煙者の天国みたいな場所もあるが、そうした場所も数少なくなった。

これって、ある意味で欧米の陰謀って気がしないでもない。あちらでは肉食の影響からか、中年以降の体型が見るも無惨に崩れてしまう。その結果、脳梗塞とか心筋梗塞とか、生命の危険を呼ぶ症例が激増する。それでも肉を食べたいから、体調を崩す一因である喫煙がやり玉に挙がり、集中砲火を浴びちゃったという経緯である。

アメリカ人なんか、タバコはやめたけど、相変わらず硬いジャンボ・ステーキをぱくつき、ビックマックやポテトチップに舌つづみを打っている。続いて、タバコに変わる生け贄に選ばれるのは果たしてなんだろうか、興味はつきない。

更にいわせてもらえば、欧米の人間は肉食派、これは2000年に及ぶ狩猟民族としての遺産、文化遺産とともに長年培われてきたのは肉食の弊害というDNAだった。しかるに、日本は農耕文化の国、ながらく米を主食としてきたから、欧米とは違い肉食の弊害からは隔たったものだった。

それが、戦後欧米文化の流入とともに、肉食文化までも輸入しちまった。折からの世界同時不況、食料自立率がわずか40%という情けない日本、ドンドン増える失業者、かっての満蒙開拓団のように、都会で挫折した若者達を送り込めるシステム作りをし、積極的に農業育成など第1次産業への回帰を目指してもいい頃だ。そして、疲れた合間に青空に向かってプカーリ、プカーリとタバコを楽しもうじゃないか。