◆物忘れ

辰巳緑道公園

人の名前、商品の名前、映画のタイトル、商品名、会社名、キャラクター名、「固有名詞」は日々、着実に増える。そのくせ、滅多になくなったりはしない。だから必然的に物忘れする度合いも多くなる。どうやら年を取ったことだけが、物忘れの原因ではないのかもね。

<亭主と車中で1993年のヒット曲を聴いていた時のこと、財津和夫の曲が流れた。「♪ほんの小さな出来事に〜」 私「これ、何の主題歌だっけ?」亭主「ひとつ屋根の下だよ」ドラマ名は思い出したけど、肝心の曲のタイトルが出てこない。私「曲名、なんだっけ?」亭主「‥‥ええっと〜‥‥う〜ん、わかった!『ひまわりのタネ』!> 私「‥‥‥‥『サボテンの花』ね」わかった私もすごい>

物忘れ、ど忘れっていうのは若い人にも多いようだが、このようにわずかのヒントで分かっちゃうんだから、まだいいよねえ。コジー世代ともなると、マンネリの極地となる。大抵がテレビを見ながらの会話となるが、ほとんど「誰だっけ、なんだっけ、???」「うーん、!!!」と会話にならない会話となる。まず、出演している俳優、特に助演している俳優の名前が出てこない。知ってはいるんだが、CMに流れる曲名が出てこない。CMに出ているタレントの名前が出てこない。

とりわけ、ジャニーズ事務所に所属する横文字名のグループ名は、分かるのは、SMAPTOKIO、V6まで、そのグループ名だって即座には出てこない。嵐だとか、NEWS、KAT−TUN関ジャニ∞、ジャニーズjr、タッキー&翼。こうした連中はほとんどの民放を分捕って、闊歩しているから、年中見せられているから顔は知っているけど、名前はむろんのこと、まして、グループ名なんてとんでもない。そして、一様に同じようなハンサム面しているから、もうお手上げだね。

あと、雨後の竹の子のように出てくるお笑い芸人たち。こいつらも年中テレビに出ているから、そして、ほとんどがひな壇芸人としての扱いだから、顔はなんとか知っている。けど、名前はむろんのこと、グループ名ともなれば、まず出てこないね。だけど、こりゃあしょうがないね。お笑い芸人としての芸をほとんど見ていないから、印象も弱いし、バラ売りもされているから、なおさらインパクトがない。だから、こちらの方はど忘れとか、物忘れ以前の問題だろうね。どうせ、使い捨てされる運命にあるかれら、覚える必要もないんだね。