◆オバカさん

なまこ塀

「馬鹿」、さすがの文盲首相でも、このくらいは読めるだろうが、その語源はどうか。諸説ある中で、「鹿を指して馬と為す」の故事が有名だ。鹿を見て「馬」という権力者を恐れ、家来は「馬です」と同調、「鹿」と答えた者は権力者に殺されたという。古来、馬鹿とは、権勢をカサに着て矛盾を押し通す権力者を意味した。今のこの国のトップにこそ、最もふさわしい言葉ではないか。

9日の記者団のやりとりもひどかった。「自民党内で公然と総理の政権運営を批判する声が出ているが、どう受け止めますか」「そら、総理に対する質問?総裁に対する質問?」「--------」「そういうの、ちゃんとサッと答えきるようにしとかなきゃダメよ。総理に対する質問なんでしょう、いまの場合は」。自分の発言が朝令暮改の連続なのを棚に上げてこの態度。言わんとすることはサッパリ分からないが、偉そうに振る舞いたいことだけは、ヒシヒシと伝わってくる。阿呆太郎、ホント、バカだなあ。

テレビに麻生首相の顔が映ると、小学生のムスコまでもが「あの人バカでしょう」という。ASO=(KY)3」は巷で流行っている言葉で、その心は空気が読めない、漢字が読めない、解散がやれないだそうだ。中高生を対象にした「オモシロ若者語大賞」、6万件以上の投書から選ばれたのが最優秀作品10語だ。どれもが中高生が日常生活で使っている言葉だとか。その中の一つ「チェンそー」は総理大臣が代わること、「CHANGE総理」の略称だそうだ。若い人も微妙に政局に反応しているんだなあ。「アベる」「フクダる」というのもあったそうだ。答えは「イヤになったら辞める」だそうだ。

出す曲、出す曲がヒット曲、という人気絶頂のオバカ3人組ユニット「羞恥心」、念願の紅白出場も果たし、来年早々にも解散するという。これには軍師、島田紳助の深謀遠慮な考え方がある。ほんとのオバカサンでない無名だった3人をバカを装わせ育て上げたのは伸助、曲の詩を自ら書き、プロデュースし、自らの番組で大いに売り込んだ。人気度が上がるにつれ幾つかか問題が出てきた。

この即製ユニットは所属する事務所も異なっていて、無名だったから事務所の方も許してきたわけだ、有名になると、本人も事務所も色気が出てくるよね。頭脳明晰な伸助、そんなのはなから勘定に入っていた。だから矢継ぎ早に曲をヒットさせ、印税収入をたっぷり見込んでから、撤退作戦に出たのである。見事なもんである。