◆師走12月

イチョウ・富岡八幡

朝早くから朗らかな日差しが家の中に差し込んでいて、小春日和とは思えない暖かい空間が出来ている。さっそく薄着になって日光浴を開始した。だけど、きょうはなんと12月1日だぜ。こんなに暖かくていいんだろうか、ちょっと薄気味悪い気もするね。それにしても、もう年末か、年を取ってくると、日めくりの回数がやたらと早く感じるようになるね。明日のことを考えず、今日をいかに生きるかなんて殊勝な考えも頭をよぎる。

5月頃とか10月頃のいい天気にはよく広場など草の上に大の字に寝転がって、恵みの陽光を身体一杯に浴びる習慣がある。太陽から降り注ぐ紫外線が身体に良くないという説も多いようだけど、本能的に太陽の日は強烈な真夏を除けば、出来るだけ浴びておきたいという欲求が本能的に出てくる。これって、身体そのものが独りでに欲しがるもので、本能的に必要なんだって、訴えてくるようだ。

太陽から降り注ぐ紫外線には、ビタミンDを体内に大量に作り出すという作用があり、これが間接的に骨の強化、ガンの予防になるという。たとえば、日照率の高い福岡県の人たちを例に取ると、カルシュームとビタミンDの摂取が多く、なおかつ日光をたくさん浴びている人ほど、大腸ガンにかかりにくい傾向があった。ビタミンDはカルシュームの吸収を高めるとともに、ガン細胞を殺す役割も果たしているという。大腸ガンは東京などの大都市圏のほか、東北や日本海側など日照量が比較的少ない地域で、死亡率が高めだったという研究成果もある。

時折、トンカツやカツ丼が食べたいと強烈に思うことがある。食事制限でカロリーの多い揚げ物は除外されているだけになおさらだ。確かにご飯と併せれば1000kcal近くあるんだから、当然といえば当然だが、身体がたまには食べてもいいって、強烈に囁きかけてくる。これって、身体が足りない部分を補強しろという本能的欲求かもしれない。だからといって、無闇に食べはしないが、こういう本能的に体現していることってけっこう多い。

悪評紛々だけど、熱湯につかり、火照った身体を寒風にさらすなんて、習慣が未だに止められないのも、身体がこれは止めちゃあいけないよって、いつも教えてくれる気がする。風呂で身体を洗わないのも、自分なりの道理があるし、喫煙にしても然り、体調の善し悪しを測るバロメーターだ。これって、自分流だけど、身体が覚えた自然の摂理かもしれないね。