◆いい湯だな

登別温泉地獄谷

この前、「ドリフのビバノン音頭」で歌われた「登別の湯」について紹介したが、紙面が足りなかったので、いささか物足りない説明で通り過ぎてしまった。登別の湯の他に、草津の湯、白浜の湯、別府の湯があり、歌詞は次の通りになっている。
「湯気が天井からポタリと背中へ 冷てえな 冷てえな ここは北国 登別の湯♪」
「誰が歌うか八木節が いいもんだ いいもんだ ここは上州 草津の湯♪」
「湯気に霞んだ白い人影 あの娘かな あの娘かな ここは紀州 白浜の湯♪」
「日本だなぁ 浪花節でも うなろうかな うなろうかな ここは上州 水上の湯♪」

「いい湯だな」は元々デューク・エイセスによる日本各地の御当地ソング「にほんのうた」シリーズの一つで、この歌は群馬県の御当地ソングとして1966年にリリースされたもので、群馬各地の温泉を歌っている。作詞は永六輔で、作曲はいずみたく。この「にほんのうた」シリーズには、4集まで作られているが、第1集には、「いい湯だな」の他に、「京都おはら三千院」の歌い出しで知られる大ヒット曲「女ひとり」(京都)、「フェニックス・ハネムーン」(宮崎)、「ガマはガマでも四六のガマ」の歌詞に続いて、カエルに扮したメンバーの歌唱で有名な「筑波山麓合唱団」(茨城)が収録されている。

その後、ザ・ドリフターズがデビューシングルのB面曲としてカバーした(1968年発売)曲がヒットした。デューク・エイセス版とは多少歌詞が違い、区別のため「ビバノン・ロック」というサブタイトルが付く。また、この曲をアレンジしたものをTBSテレビ系の「8時だョ!全員集合」、とフジテレビ系の「ドリフ大爆笑」のエンディングでそれぞれ使用していた。「8時だョ!」は「ドリフのビバノン音頭」、ドリフ大爆笑版は「さよならするのはつらいけど」という題名がついている。

デューク・エイセス版はいずれも群馬県内の温泉地を歌ったもので、草津の湯から伊香保の湯、万座の湯、水上の湯まで1番から4番まである。
1) いい湯だな いい湯だな 湯気が天井から ポタリと背中に 
つめてぇな つめてぇな ここは上州 草津の湯♪
2) いい湯だな いい湯だな 誰が唄うか 八木節が
   いいもんだ いいもんだ ここは上州 伊香保の湯♪
3) いい湯だな いい湯だな 湯気にかすんだ 白い人影
   あの娘かな あの娘かな ここは上州 万座の湯♪
4) いい湯だな いい湯だな 日本だなぁ 浪花節でも
   うなろうかな うなろうかな ここは上州 水上の湯♪